スズメのナミダ
今朝、車を車庫から出そうとしたら、スズメが一羽、ずっと頭上を飛んでいる。
何だ?
足元を見たら、スズメの遺体が転がっていた。
感じからして、走行中の車にぶつかったらしい。
道端に転がしておくのもどうかと思ったので、拾い上げてウチの庭に置いた。
そうしたら、頭上を飛んでいたスズメが降りて来て、
恐らくはつがいであったであろう、そのスズメの遺体の周りを鳴きながらグルグル回り、
遺体を突っついたり、頭で押してみたり、途方に暮れている。
ちょっと、意外だった。
スズメの脳みそなんて、せいぜい小豆程度の大きさで、きっと食欲とかの欲望ばかりで埋め尽くされているものだとばかり思っていた。
仲間をちゃんと意識して、仲間の死を悲しむような機能があるとは想像もしなかったから。
ちょっと、その光景にジーンと来ながら職場へ向かい、働き、そして帰宅。
そうしたら・・・
まだ、そのスズメが遺体の横で鳴いてる。
いや、泣いてるのか。