ディーゼル

多分、日本人のほとんどはインド=後進国、日本より貧しい国だと思っている。
 
確かに、一般労働者の賃金なんて日本人の1/10位だし、所謂カーストと言う物からさえ除外された人達、路上生活者の多さには驚かされる。
 
しかし反面、街中では現行のメルセデスのSクラス、BMWの7シリーズを見かけることも珍しくない。
 
ムンバイやデリーの賃貸物件を見ると、月額30万円程度の賃貸物件もゴロゴロ。
というか、都市部で外国人が住めるレベルの物件を賃料10万円以下で探すのはほぼ不可能。
つまり、私のような平均的日本人よりも遥かに金持ちのインド人なんていくらでも居る。
 
で、彼らの大好物がポルシェのカイエン。
 
日本でも人気ですが、こちらで人気なのが日本には正式導入されていないグレード、
カイエンSディーゼルターボ。
 
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VWグループのの4200ccV8ディーゼルベースにポルシェ用にツインターボ化されたモデル。
価格はこちらの価格で大体800万円切るくらいとか。
 
スペックもなかなか。
最高出力 377bhp/3750rpm
最大トルク 86.1kg-m/2000rpm-2750rpm
カタログ燃費12km/l
最高速度252km/h
 
これ、考え方、使い方によってはカイエンのガソリンターボよりいいんじゃないでしょうか。
一般走行時に多用する回転域でのトルクの太さ、魅力です。
 
日本人って昔からディーゼル=煩い、臭い、走らないっていうイメージだけが先行してるけど、そんなのは大昔の話。
最近日本でも徐々に見かけるようになったベンツのブルーテックだっけ?ディーゼルエンジン
あれなんか車に詳しくない人だったら見ても乗っても聞いても絶対ディーゼルエンジンとは思わない。
走りも文句なし。
あとはメーカーとしては好きじゃないマツダだけど、今売られてる2200のディーゼルターボ、これも以前借りてドライブ行ったけど、そこらのしょうもない2000ccのガソリン車よりよっぽどいい。
ちょっと昔の頭の人だったら、2200のディーゼル車が230km/hとか出るわけないって思うだろうけど、こんな動画も。
 
220km/h超えた辺りから直進性が・・・ってあたりのコメントがやっぱりマツダですが、実際自分が乗ってもリミッターが効く速度域まではエンジンにさほどストレスは感じませんでした(勿論、2200cccと考えれば、のレベル)
自分が乗ったときは、それなりに楽しんで走っても満タン法で燃費計測してリッター15くらいは走ってたと思います。
軽油代の方がガソリンより12%位安いって事を考えると、ガソリン車のリッター17近い数字に匹敵することになりますが。
 
 
とまあ、カイエンディーゼルを目の当たりにしてふと思ったわけです。
日本でも小排気量+過給機で燃費を伸ばそうと言う車種も出たりしていますが、個人的にはガス規制に対応させた新たなディーゼルの国内普及が進んで欲しいですね。
ベンツやマツダの新ディーゼルディーゼル規制対象地の首都圏でも登録可能だし。
 
乗り物好きである以上、世の中のエコカーブームには逆らえません。
メーカーが出してくる物を買うしかない以上、その中から如何に面白い物を探すかしか選択肢が無いわけで。
ただ、今あるハイブリッドなる物には個人的には非常に懐疑的だし、燃費以外に何の売りも無い車を買おうとは思えないのが本音です。
巨大なバッテリーの為にレアアースを多用したり、バッテリーの製造、回収、リサイクルにエネルギーを使いまくったり、システムが複雑化し過ぎたりしていく一方で、どんどん路線を外れているような気も。
たしかにハイブリッドカーは売り上げ台数は伸びたかもしれませんが、あれも結局不公平極まりない「エコカー減税」なる悪法、エコじゃないクルマに乗ってる人の方がガソリン税自動車税も沢山払ってるのに、何の恩恵も得られないという素晴らしいシステムのおかげのような気もします。