課題

実は先日、薄型ジェネレーターのフライホイール加工で1件、加工不良が出ました。

元が薄物で精度を追求した追加工故、数をこなして行けばいつか起こるであろう事態であり、仕方ないといえば仕方ない状況でした。

すぐに加工屋さんから連絡があり、状況の説明を受けて現物を確認しましたが、再加工や再利用は難しい状態。

さて、この状況でどうするか?

加工ベースとなった部品は数万円。

既に依頼された方からはお金も預かり、納期も大体伝えてある。

ダメになった部品代金は誰が負担するか?

もちろん、加工屋さんは丁寧に説明して下さり、仕方ない状況というのは理解出来るし、やや難易度の高い加工の為、今後加工する数を更に増やして行けば、いつか起こるであろう事態だし、100%仕損ゼロってのも難しい。

ただ、そんな加工を無理を言って受けてもらっているのも事実、

「そんなリスクの高い作業はお断り」

そう言われたらお終い。
加工用にわざわざ高い治具を作ったりしたのに、全てそこで終わってしまう。

元々、自分も良かれと思って依頼を受けて製作代行していたのですが、
このような事態が起きた時の事は想定していませんでした。

良かれと思って代行して、事故が起きたら自分が身銭切って負担、ってのもおかしな話だし、
かと言って依頼した人からすれば、
「自分に何の落ち度が?加工屋さんか悪いんだろ!」
って言う話になります。

現在も、
「欲しいのでお金貯めてます!」
何て連絡を沢山もらってたり、
「装着後、サーキットに持ち込んで自己ベスト更新しました」
とか連絡もらったりしています。

自分の思いとしてはどうにか続けていきたい、
加工屋さんも次回からはより一層注意してミスを無くす、とは言ってくれています。

製作時にある程度個数をまとめて加工単価を下げて、これまで通りの販売価格でいくらか利益を出させてもらって、不測の事態に備えるか?

ただ、この場合は仮に10台分まとめて先行製作すると、自分の建て替え額が3桁近くなってしまい、現実的ではない。

じゃあ、10台分の発注が来るまでひたすら待ち続けるか?
これもまた待つ人には厳しい。

特にジェネレーターカバーがJ/mk2と2種あるので、これもまたコストを下げるのが難しい。

基本的には欲しいと言われる方が居られれば今後も継続して製作する事にしています。
ただ、KITの構成や販売形態なんかはもう少し考えないといけませんね…