インジェクション化にあると便利な

ハンディオシロスコープ

 

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G4Xからはソフトでトリガーの信号が見られるようになったし、無くてもなんとかはなるけど、

あれば何かと役に立つオシロスコープ

ピックアップコイルの信号波形を可視化してやることで、最適なトリガーを設定してやれる。

 

他にも使い道や使い方は色々あるけど、充電式で持ち運びも容易なこの手のオシロスコープは、インジェクション車に限らず、車バイクの整備には何かと役立ちます。

Z2クラッチ整備

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Z用ミッション

Jクラッチハウジング

カワサキ水冷用バックトルクリミッター

ZRX1200用フリクションプレート9枚仕様

 

完全ボルトオンとはいかないまでも簡単な加工で組み合わせて使えるのがこの時代のカワサキ

 

この車両ではありませんが、Zに付けていたバックトルクリミッターは随時、現代版アシストクラッチに更新予定としているので、取り外し後はヤフオクなどにオーナーさんが出品すると思います。

 

高く買ってあげてください。

 

sus304板金作業

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レーサーの場合はアルミ合金A5052を使う事が殆どですが、

今回はそこそこ重量や振動発生のある燃料ポンプなども他電装類と全てまとめてマウントするのと、公道用バイクという事でsus304で製作。

 

一般的には、sus304で作る方が2〜3割製作コストが下げられます。

重量は3倍弱重たくなります。

 

ただし、sus304で作る方が板厚を落とせるものが殆どなので設計の見直しで重量増も1.5〜2倍程度にまでは落とせます。

 

 

 

潮時

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Z、Jに限らず空冷400/550/750系もぼちぼちかなと思う事が増えてきたのがヘッドのオーバーホールの限界。

年式的に2度目、3度目の分解をされているエンジンは珍しくない。

泣かされるのはバルブシートリングのシートカット。

以前に行われたカットの精度があまり良くなかったり、腐食の進行でスリ合わせではもう当たりが出ない時に、シートカットをやり直そうにももう何度もシートカットをされているせいでシートカット不可というヘッドが珍しく無くなってきた。

何も考えずにシートカットをすると、もうバルブのセット長が出なくなって最薄のシムを入れてもバルブクリアランスが出ない…

ヘッドを新品にするか、シートリングを入れ替えるか。

そんな悩みで作業ストップする事が増えた気がします…

 

逆にいうと、まだスリ合わせで使えるヘッドなら、ついでだからと無闇にシートカットしないというのも長く乗る為には必要なのかも。

言い訳レストア

友人が店頭購入したカタナ1100の手直しが続きます。

 

売り文句は「セミレストア済」

 

聞いた時点で、セミレストアって何?とは思ったのですが…

 

レストアに「セミ」とか初耳でした。

 

結果、外観を化粧直ししただけの話で、機能面は置き去りにされているだけの事でした。

 

モノは言いようだな、と。

 

素人の個人売買ならともかく、店舗として中途半端な仕上げの名称として

「レストア」という文字を広告表示するのも、如何なものかなと。

 

言い訳の余地を残して消費者を混乱させるような表示には注意したいものです。

 

 

17インチ/改良と改悪

良い結果を願って改造するのだけど、

改造はバランスを一旦崩して、そして再構築するという行為。

やはり実行する前にはプランニングが必要。

足回りは特に難しい、1箇所変更すれば必ずそのシワ寄せが何処かに出る。

17インチ車をJフレーム無加工で製作したい、という宿題。

ホイールサイズ、タイヤサイズが決まったら、次はまずはスイングアームを決めないと次へ進めないのだけど、

アルミスイングアームは必然的にリアサスのボトムマウント位置が高くなる。

リアサスの長さをそこから決めていくにしても、次にぶつかるのはアッパーマウントの位置がフレーム側で既に決められている以上、次はリアサスの角度に無理と制限が出る。

そうすると必然的にアッパーマウントの位置を変えたくなる、所謂レイダウン作業の必要があるのだけど、

Jの場合はサイドカバー取り付けの都合上、オーナーさんはサイドカバーのカットをなるべく避けたがる。

どこに落とし所を持ってくるか?

見かける例としては、

リアアクスルシャフトよりも後方にリアサスロアーマウントを溶接、レートの低い全長の長いリアサスを取り付けて辻褄を合わせるものの、位置関係がおかしくなりリアサスが全く動かない17インチ車、これは最も避けたい。

しかしそれを避けて作れば、今度はリアサスが妙に立った作りになる。

まずはリアサスロアーマウントの位置を低く取れるハイトの低いスイングアームを選定することから、

後々の選択肢を狭めない最低条件としてスタート。