二輪業界から転職して12年目に思うこと

所謂「バイク屋さん」勤務を辞めてもう12年。

 

バイク業界を離れてみて、他業種を経験して感じる事。

 

自分を過小評価しているバイク屋さん、ベテランメカニックさんが多過ぎるな、と。

知識や経験を工賃に反映してない人が凄く多い、

自身では朝飯前と思うような事でも、出来ない人からすれば神業。

技術をお金に変えるという意識が低いのか、上手く自分を売れない人が多いのは自分がいた頃から変わらないな、、と。

 

そして次に思うのが業務の効率の悪さが蔓延化した業界だという事。

外注に出すのはアレだからと自分一人でアレもこれもやってみたり、

お客の都合に振り回されて車検だ登録だ納車だと店を閉めて陸運局に週に何度も通ったり、

外注や代行屋に任せれば済むような事まで全部自分でやってクタクタになっている人も割と…

 

外注や派遣を食い物にして、大した事ない技術をハッタリかまして高く売りつけて、自らだけ甘い汁を吸おうなんて考えの大企業とは真逆な方が多々。

 

ホント、儲ける気がない人の多い業界だな…と言っちゃえばそれまでですが、

それだけバイクが好きで好きでしょうがない人達の業界なんです、昔から。

儲ける事も大事だけど、まずは目の前のお客さんに喜んでもらいたいとか、バイクの楽しさを知って欲しいとか、

自身のスキルを上げるために機材費の元なんか取れるかどうかわからないけど、とりあえず自分で溶接も塗装も何でもやりたいとか、

 

そんな人達が居てくれるからいまの自分のバイクライフが成り立ってるんだよなって事を最近しみじみと感じます。

 

(現実問題、地方の田舎町じゃバイク屋さんの廃業で途方に暮れている人も居るし)

 

業界から逃げ出した自分が言うのもアレですが、夢のある仕事であってほしいなと。

 

反射的になんでもかんでも「工賃高っ!」なんて言わず、

大の大人が一日動けばそりゃコレくらいはかかるよなーと、そう言うスタンスでバイク屋さんの請求書を受け取りたいものですね…