購入

恐らく、このブログを読まれている人の大半は既に70年代、80年代初頭のバイクを所有している(していた)人だと思います。

逆に、興味はあるけどどうも不安で踏み出せない・・

そういう人も居られると思います。

実際、いざ買おうと思って色々情報を集めてみれば

「物凄いトラブルに遭った」とか、「スゴイぼったくりに遭った」

とかネガな情報も溢れる一方で

「意外と普通に乗れて居ます」「購入後4年、6年、通常メンテのみでほぼノートラブル」

といった真逆の情報もあったり。



たしかにそんな状況ではお金の準備が出来てもビクビクするばかりで購入には踏み切れません。

正直言って、買うときの車体の見分け方なんてそこそこの経験と眼力がないと無理だし。

それこそフレームの修正歴なんて上手い業者さんの仕事ならまず99%分かりません。

いや、逆に言えば多少の修正歴があってもそれできちんと直っているなら問題は無い訳で・・。


ますます混乱しますか?


ならば私なりの答えを!

'''「足を使え!」'''です。


雑誌広告なんて全く意味はありません、だって写真と現車が同じだって保証は何処にもない。

ましてや通販なんて・・・どこに雑誌の写真と届く現車が同じだって言う保証があるんでしょう?


気になる車輌があったら、自分の目で必ず確かめるべきです。

遠すぎていけない??

じゃあ、それはもう諦めましょう。

バイクは洋服や食品とは違います、買ってそれっきりで済む物じゃないです。

よほど馴染みの店が近所にあってそこで面倒見てもらえるならいいですけど、そうでなかったら??

いくら情報がタダで無限に手に入れられるネット社会でも、修理やメンテはそうは行きません。

ましてや面倒な修理(部品が入手できない、大幅な加工が必要)などとなると、断られる事も多々有るでしょう。

まあ、確かに断る側からすれば「部品が手に入らないような車輌をいつまでもピットに鎮座させるわけには行かない」って言うのが本音ですから。

勿論、機材、技術共に自分ひとりで賄える、というならハナシは別ですが。


そして車輌選びの際に初心者や慣れた人に限らずやってしまいがちなのが「改造車」に惑わされるケース。

改造車というのは非常にリスクが高いです。

運がよければ非常に買い得な場合もありますが、まあ、得てしてちゃんとした改造車、カスタム車というのは高額な傾向があるのでそう「お買い得だ~」と思う人は居ないようですが・・。

そして「下取りしたときからこのカスタム仕様だったんです、いや、現状で調子いいですよ、普通に走りますし」

とか

「以前、有名な●●でイジった'''らしい'''ですよ」

コレはかなりの時限爆弾です。

経験上、ノーマル以下、余計な事してくれてるな~というのが大半です。

改造車の場合、前歴が説明できないようなモノはもう部品取り車程度に考えたほうが良いです。

といっても、FCRやダイマグやロッキード付いてるとついつい惹かれるのが「人の常」なんですよね(笑)

そして不思議な事に、そういう事がもう重々わかっているのにも関わらず

「自分だけは絶対ハズレを引かない」

「自分は絶対に騙されていない」

という不思議な自信と確信を持っちゃうんですね。


と感じる事が続いたこの数日でした。

ゴメンなさい、修理断ってしまった方々。

イヤとか面倒とか、そういうわけじゃないんです。ただZのシリンダヘッドやクランクケースなんてそう簡単に見つからないし、曲がって補強されたフレームはそう簡単に安価には直せないんですよ・・・

いつまでもバラして預かるわけにも行かないし、ましてや車体の支払いローンが厳しくて修理費がかさむと支払いが危ないなんていわれると・・・

残念ですが、そういう「ブログにも載せられない大人の事情」というのは結構多く有るんです。