どんな事にも理由がある。

何かをイジったり、改造したり、変更したりするのがカスタムなら、

まずはなぜ純正、メーカー出荷時がそういう設定なのかを考えて、理解しないといけない。


中には自称プロと称しながらも、アヤシイ人もチラホラ居るのが整備業界。



後輩が、とある地元じゃ誰でも知ってるお店でゼファー400のタイヤ交換をした。

まあ、それだけで終わるはずが交換中、

「ホイールベアリングとかカップリングのベアリング、ハブダンパーが傷んでいるから、交換したほうが良いですよ」

そういわれて、それならばついでに、とバイクを置いて帰った。


後日、バイクを取りに行くと交換したベアリングを見せられて、こんなに傷んでいました、と。

確かに錆びてゴリゴリ。

で、交換したベアリングの説明

カワサキ純正で取ると、シールされていない安いベアリングが来るんですよ、だからウチではちょっと高いですけど接触型の両面シールベアリングを使っています、防水だから安心ですよ」と。

実に親切なお店だ、そこまで気遣ってくれて・・


で済むお話しだけど、本当にそう???

まあ、それはそれでそこがそう言うのならばイイとして、交換後、サティアンにて洗車中「あれ?ホイールってこんなぐらぐらしましたっけ?」と聞いてくる。

チェックすると、前後ともアクスルシャフト/ナットが微妙な締め具合。

で、締めこんでみたら今度はホイールの回転が異常に重たくなる。


そう、ベアリングの入れ方、順序が出鱈目でスラスト方向に変な力がかかっている模様。

後輩がそのお店に電話して様子を伝えると

「あ、接触型シールだからフリクションが多少増えるので、少し回転が重たく感じるんですよ!」

の一点張り。

もう、そんな人には何を言っても無駄なのです。

何故、ホイールハブの片側にだけベアリング座面があって片側には無いのか?

何故、サークリップが片側にしか着いていないのか?

理屈を考えれば左右どちらのベアリングから先に打つのかわかるはずです。

それがわからないから左右思いつきで適当にプレスで押し込んで作業終了、アクスル締めこむと回らなくなったんで、微妙な締め加減で納車したんでしょう。

ベアリングの能書き言う前に、先にやる事があるでしょうに・・・


なんか関わりたくないので本当はやっちゃいけない?簡易修正を2ポンドハンマーで済ませて良しとしました。


俺も同罪・・(笑)