自己責任

ネットが普及して情報はいくらでも手に入るようになりました。

しかし、情報の真偽について確証する方法は全くありません。

●●に○○が流用できるらしい

○◎と○◎の組み合わせだなら△を●ミリ削ればOKらしい

とか。

純正部品などでも多いのですが、多く受けるのが「●○が欠品なんだけど、○◎のって流用できるかね?」

というケースです。

実際、カワサキ部品に関しては既に20年を過ぎた車輌になるとメーカー自身が管理も曖昧になるのが当然で、品番が違っていても流用可能な物もあれば、品番が違っていても極僅かな加工、或いはボルトオンで流用可能な物もあったり。

或いは部分的に流用不可でも、ASSYで流用なら互換性があったり。

また、同じ品番でも製作ロット/年代によって細かい部分の寸法、形状が変更になっていたり・・・

当然ですが旧いバイクだと過去の修理で既に加工や流用がされていて、新たに発注した部品が正規にも関わらず使用不可だったり。

極端な例ですが、例えばZにJのバルブが使えるという例があります。

ですが、当然ボルトオンではありませんし、専門の加工屋さんで加工をすれば使える、という話です。

これを流用可能と捕らえるかどうかは、もう、買う人の度量/技量次第です。

もっと極端な話になれば、ZにJのヘッドが載るか?という話になります。

可能ではあるという話で、載せて、且つその能力を発揮させるには?という領域になると人、ショップノウハウ、予算の問題で「不可」という判断が正しい場合もあります。

その他、セルモーターやゼネレーター、クラッチ、キャブ等も似たような話です。

カタナのキャブがZ/Jに付くか?

1000Rのクランクを加工すれば1100Rに使えるか?

流用可能、という判断は売り手には判断できません。

そもそも、品番違い、車種違いの物を発注する時点で既にメーカーからすればとんでもない暴挙なんです。

そこをどうも忘れている人が増えているような気がします。

上手くいかなかったら人のせい、

「○◎に付くってかいてあったのに~付かなかった」とか

「○●にメールで聞いたら簡単な加工で流用でOKって言われたのに、結構難しい加工で費用が高くついた!」

とか。


オトナなんだから、そこら辺のリスクは覚悟してほしいですね。