カスタム屋

ちょっと周りでごたごたがあって、考えた事。
 
まあ、ありがちな
 
コンプリートカスタム?改造車?をとある社長さんがとある某有名店で購入。
価格は・・・まあ、庶民からすればちょっと手が出ないな・・というとこ。
内容からすればベース車両の希少性から言っても妥当といえば妥当な額。
 
で、お約束の・・・乗り始めたらマイナートラブル続発。
 
ほぼゼロから作った様なバイクだからある程度はしょうがないと思うんだけど、
それにしてもちょっとトラブルが多い。
 
そのショップの感じからすると、エンジンは他所に外注、自店で乗せるだけ。
フレーム加工も他の専門店で、
削り物も溶接も他所で・・・、
 
自店でやるのはトータルプロデュースというか、トータルコーディネートと言うか、
そういう感じのショップ。
 
それ自体は、自分はどちらかというと肯定的な人間です。
 
自社でろくな知識も無いのに精度調整もしたこともないような中古の工作機械使って削ったり、
見様見真似で溶接したりするよりはよほど健全。
 
ただ、トータルでそれらをまとめるには、やっぱりそれ相応の知識は技術は最低限ないとダメだと思う。
 
溶接に不向きなジュラルミン系素材でサスマウント削って広告に堂々と載せてみたり、
「溶接は溶棒なに使ってるの?」と聞かれて「なにそれ?」みたいなのじゃやっぱりちょっとマズイ。
 
といっても、今回はそんなトラブルでは無くもっと初歩的トラブルの続発。
 
チェーン軌道上にボルテージレギュレーターの配線が通ってて断線したとか、
ブラケットのねじが通常ならM10位を使うだろ?ってトコにM6使ってて走行中折れたり。
ハンドル切ったらハーネス引っ張っててキルスイッチの配線が接触不良起こして左折するたびにエンストしたり。
シフトチェンジしようにもサイドスタンドとペダルの距離が近すぎてペダルがおかしな角度になってたり。
 
 
こういうのって、カスタムとか改造とかそういうレベルの話ではなくて、
 
トータルで組んだ人が、「バイクは人の命を載せて走る乗り物である」って大前提を完全に忘れてるって事。
 
それは公道仕様でもレーサーでも同じ。
 
タイム優先のレーーサーだって、安全面に関してはレギュレーションで様々な規制、ルールがある。
 
まあ、その社長さんもある程度は覚悟してたみたいだけど、こう続くと寒さも相まってかなりテンション下がってます。
 
 
バイクで遊びに行きましょうよ、って誘った自分も、ややテンション下がりました。