スラスト位置決め

 

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ミッションの深溝玉軸受けの所のアレ。

Jの場合はここでスラスト位置を決めている。

 

多分この溝の設計寸法は新品ケース数個の計測値から推測すると2.0のマイナス公差。

これが現実にはケース側は酷い場合は2.2辺りまで広がっている物も。

 

そこそこ走り込んだヤツだと

 

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これも段付き摩耗してきます

 

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研磨機で5/100落としてもまだ段付きは消えない位。

 

勿論、コレは研磨して薄くなったら使えない。

 

新品の厚さは1.95

だけど2.00あたりで組みたいので

 

思いっきり半分の厚さくらいまで研磨して

 

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2枚組み合わせて2.00のプラス公差にして組む事も。

それでもベアリングはキツキツ、ケース側は減っているのでガタは消えないけど。

 

新たにケース側に溝を1.95のプラス公差で追加工して、ベアリングを裏表反転させて使いたいんだけど、加工屋さんにはそんな溝加工は無理だと言われたし。

ベアリング固定用の充填剤と併用して誤魔化すしかないのが現実。

 

ここのベアリングスラストガタは酷い車両だと0.2〜0.3mm位出るので、いくらギア側にシムを入れて0.1mm単位でスラスト調整してもあんまり。。。

 

細かい事気にすんなよと、こんな所を無視したって動くのも事実。

 

元のガタの半分くらいに収まれば良しとするか。