ミッション1

何はともあれ自分用エンジンを進めないと。

ドナーはZ1000P後期+Z1100シャフト駆動、いずれも走行8000マイル以内の車両より摘出。

と言っても、使うのはほぼポリスの物で、Z1100シャフト駆動で使うのはインプットシャフトのみ。
上がポリス、下がZ1100シャフト駆動モデル。

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長いインプットシャフトにポリスギアを組み込みます。

ギアをわざわざ入れ換えるのは、ドグ形状がポリス後期はアンダーカットタイプになっているのは当然ですが、後期は3速の歯数が違います。
左ポリス、右Z1100

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混同しないように、後期はギアに切削線が入っていて、外観でわかるようになっています。

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アウトプット側はポリスをそのまま。

一応点検しますが、

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全く問題なし。

あと、これまで何度も書いたけど、組み間違えが多いオイルラインの穴位置。

シャフト側のオイル穴

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ギア側のオイル穴

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メタルのオイル穴

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それぞれ位置が決まっていますが、これが合っていないO/H済車両がチラホラ。

で、このエンジンは絶対にノーマル630スプロケを使用する事は無いのでスプロケ裏カラー長さを変更。
左が今回版、右がポリス純正、J/Rはノーマルで4mmちょいのオフセットスプロケを使っているのでその分をカラー長で合わせます。

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カラーを長い物にして、ニンジャ/ZRX系スプラインのフラットタイプのスプロケを使えるようにします。
今回は520フラットをセットします。

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あ、あと順序は変わりますがアウトプット裏のベアリング裏に入るワッシャー、これがクセモノ。

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これ。

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軽くですがスプライン形状に段付き磨耗しているのわかりますかね?
熱処理が甘いのか、走行多い車両だとびっくりする位減っている車両もあります。
減れば当然スラスト方向のガタも過大になるし、ベアリングセット後にワッシャーが回ってベアリング裏に余計なクリアランスが出て左右に踊ったりとトラブルの元です。
対策としてワッシャーに焼き入れて組むお店もあるようですが、今回はとりあえず新品交換で。

地味にコツコツ進めてます。