良い店、悪い店

未だに巷では

「◎●はボッタクリ」

みたいな、Zを扱う店の批評が絶えない。

でね、働いていた側から言わせてもらうと、確かに確信犯的に法的にやばい事や、買い手を騙そうとして手抜き、詐欺行為をやる店は実際にある。

これは私自身もこの目で見た紛れも無い事実だし、この業界に限った話ではないけど。

フレームの打刻をそっくりに打ちかえる闇のプロ業者も居るし(オークション検査員にも判断不能

それこそエンジンフルオーバーホールとか言って、ただバラして社外ガスケットキットに交換して組み直しただけなんて言う、オーバーホールの定義があいまいな現実を逆手に取った悪徳ショップもある。

その反面、ユーザー側の話を聞いてみると

「え?それって店のせいじゃないでしょ?」ってケースも多々有る。

買うときに「いや、細かい点は自分で手直ししますから、とりあえず動けばいいんで」みたいなノリで散々値切り倒して購入、
結果、簡単なトラブルでも雑誌とネットで仕入れた知識だけじゃ自分の技量ではどうにもならずお手上げ、その腹いせにショップの悪口を垂れ流す、みたいな事も結構有る。

或いは未だに「安かろう悪かろう」の世の中の常識がまだ理解できていない人。

30年も前のバイクが、完璧な状態、フルレストア状態で130万そこらで買える筈が無い。

自分でやればわかるけど、完璧な状態に近付けようと思えば到底130万では無理。

店は130万で売っても利益が確保できるようにしてるわけだから、そこから逆算すれば常識でわかるはず。

どこの世の中に赤字で身銭切って極上車両を赤の他人に譲る馬鹿が居るだろうか。

なのに自分だけ「買い得なもの見つけた!俺が騙されるはずがない!」とか調子こいて少ない小遣いを貯めてゴミを買う。

残念ながらゴミはもうどうしようもないケースが多い。

そんなゴミでもきちんと可燃物、不燃物、鉄とアルミに分ければ数千円くらいにはなるかもしれないけど。