逆行 時代錯誤

そう言えば出国前に頼まれたモノ。
出来上がったとの連絡あり。
 
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昔のお客さんのとこの従業員さんのバイク、わざわざこんな時代錯誤の定番A型切り出しタイプで2696用のサポートを作り直して欲しい・・・と。
何でも、地元のショップにお任せで作ってもらった削り出しのサポートのデザインがどうもイメージと合わなくなってきた、バイクの雰囲気と違う気がしてきたから、って。
で、自分のJのサポート見て「こんなのがいい」となったらしいです。
CNC駆使したビレットパーツが安価でお手軽に入るようになったこのご時世、こんな時代錯誤の切り出し(風)サポート好むのは心の病んでいる自分くらいだと思っていましたが・・・。
(当然ですが昔みたいにコンターで手切りするわけではなく、CNCで作るんですが)
 
キャリパーサポートって本人の思いと作り手のレベルがモロに出る部分ですね。
キャリパーを装着するために、単に最も安い方法でキャリパーさえ付けばよいと考えるのか、それともそこまで自分の思いをこめるか。
ショップのデモ車みたいなのとか、コレでもか!って位にデコった車両で、キャリパーサポートが例の灰色アルマイト&ヘンテコボタンボルトのアレだと、自分的には「ああ、なるほどね・・・そういう事ですか」と。
 
後はぱっと見ワンオフでかっこよく見えても、材料厚さが不足してるのとか、ネジ部の深さがさほど無いのにM10X1.5のボルト使ってあったり、トルクロッドのオフセットがおかしかったり、トルクロッドの付く位置自体がおかしくてマウントボルトの増し締め出来ないヤツとか、トルクロッドのマウント穴がダボ穴で径の合ってないボルト突っ込んで止めてあるのとか、強度区分が完全にノーマルより低いボルト使ってあるのとかは論外として。
 
逆に小汚いバイクや流用メインでさほど高価な部品を投入していないバイクでも、こういう細かい部分の作り込みに隙の無いバイクって、得てして他の部分もしっかり作りこんである事が多い気がします。
 
まあ、その前にいくらしっかりしたものが出来上がっても、見た目がイメージと違うって言われたら、作り手さんも大変ですね・・・