失敗ではありません

自分の車両は、ブレーキいじると大体がフォークとブレーキディスクがギリギリのクリアランスです。

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これ、たまにディスクのオフセット間違ったのかとか、キャリパーサポートの寸法間違えたのかとか言われます。

…違います、ワザとです。

可能な限りフォークとキャリパーのオフセット値を減らしたいから、それだけです。

要はブレーキング時に発生するモーメント力を減らしてキャリパー位置の変位を抑えたいからそうしているワケで…

乗ってわかるかわからないかとか言うハナシでなく、作るからには可能な範囲で理論的に正しいモノを作りたいだけです。

逆にたまにある、中古部品寄せ集め車両や、当初買った旧車(フォークスパンが狭い)用マグホイール、ブレーキ周りを、仕様変更の際に現行車両用のステアリングステムを使って組むと、広いフォークスパンに対してブレーキディスクスパンが妙に狭くなり、その場凌ぎでキャリパーサポートに10mmも15mmもあるようなカラー噛ませて使うと見た目がブサイクなだけでなく、ブレーキング時に発生するモーメント力が大きくなり、フォークアウターを回転させようとする力、キャリパーサポートを捩る力が大きくなり、結果、キャリパーが動き微妙にブレーキパッドが戻されてブレーキタッチの悪化を招く…と。

もちろん、街乗りツーリングレベルでわかるかどうかは別の話だし、その対策としてキャリパーサポートの肉厚あげてサポートの剛性あげるのも対策と言えば対策だけど、元はと言えばキャリパーのオフセットが大きすぎるのが要因なわけで、だったらキャリパーのオフセット減らす(=ディスクスパン拡げる)のが正攻法かなと思い、こんな事になってます。

リアキャリパーも同様で、キャリパーセンターからトルクロッド受け位置のオフセットは少ない程いい、これがあまりオフセットが大きいとブレーキング時にキャリパーサポートが捩じられて、ブレーキタッチの悪化、ブレーキパッドの極端な片減り、サポートの剛性不足によるビビリの発生などなどが起こるし、このビビリがトルクロッド固定ボルトの緩みを招いたりする。




例えばこんな理論無視した車両がサーキットですげータイムを出すとする。
まあ、たまにある話です。

結果だけ見て、サーキットでタイム出てるからそんな理屈は関係ない、これで間違ってない、あわよくば正しい。

そう言いたくは無いな…と言うのが自分のやり方なので。


と言うわけで私の組んだ某氏の車両に、
ディスクとフォークが近過ぎる、ブレーキトルクロッドがタイヤから近過ぎるからおかしい、変だといちゃもん付けてくれた某ショップの店員さん。
他人が作ったモノにアレコレとあとから言うのは簡単だけど、単にモノをくっつけるのがカスタムとか改造だとか言ってるレベルと一緒にして欲しくないですねぇ…