Z1000Jクランクケース

使用予定のストック部品から、まずはクランクケース。
 
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これまでとんでもない数の中古部品、中古エンジン買い漁ってその中で自分用に使いたいと思えるものに出会える確率は非常に低く・・・
Zに比べてとにかくJ系ケースは破損しているものや再使用に耐えないものが多いので、本当に苦労しました。
 
同じKZT00JEでも2種あって・・・
 
いわゆる前期
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対して後期
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打刻脇のリブが廃されているのが後期
 
裏面でも、前期は4枚フィン
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後期は3枚フィン
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クラッチカバー下も前期は・・・
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後期は・・・
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とまあ、何かと後期はフィンが少なくすっきりした印象のエンジン外観になります。
やはり鋳型やらなんやらのコストの問題でしょうかね。
 
外観からは前期の方がよさげな印象なんですが、肝心のクランクシャフト周りの部分を見てみると、
 
前期
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後期
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手前のリブ厚が前期の13.7mmから後期は13%程度増しの15.5~15.6mmへ。
奥に見えるクランクホルダもリブ形状が変更され高度アップを図っているのがわかります。
 
このあたりはJ系エンジン製造開始から3年目にはメーカーが施してきた対策なので、やはり圧入組み立て式クランクを用いた多気筒エンジンのクランク精度の限界による振動対策というか苦肉の策でしょうか。
Z1100Rなんかはこの後期形状のクランクケースが用いられている、はずです。
(これまで見たおそらく乗せ換え無しであろうと言うZ1100Rは全てこの後期タイプのクランクホルダーでした)
 
と言っても、別に前期が極端に弱いとか言うわけではないので、無理に後期に拘る必要もないとは思いますが・・・。
いくら後期ケースでもクランク位置決めピン周りに異常が出ているものも多々あります。
 
今回はまだどちらのケースで行こうか迷っています。
前期のほうは実走行5000kmの車体から下ろしたもので本当に塗装も含めてキレイだし。
後期のはポリスエンジンだからそこそこは距離走っています、しかしこちらも程度良好。
 
とりあえず洗いながら考えるか・・・