なんというか

相変わらず多いZのカムチェーン、テンショナー、アイドラーに関するトラブル。

あまり商品名とかメーカー名を書くと、わけもわからず=(イコール)ダメ部品と騒ぎ立てる人もいるので具体例は避けますが、

カムチェーンテンショナーの役目は、カムチェーンをコマ飛びさせない為にカムチェーンに適切なテンションをかける事です。

偏摩耗したカムスプロケットや伸びたカムチェーンに起因する異音を消すためのモノではありません。

例えば冷間時にカムチェーンをパンパンに張って、その状態から運転するとします。

エンジン温度が上がればエンジンはアルミで構成されているので熱膨張してクランクシャフトとカムシャフトの距離は大きくなります。

この時、カムチェーンがすでにパンパンに張られていれば、そのしわ寄せは当然アイドラー、カムチェーンテンショナーにかかります。

そのまま乗れば、純正品で構成されていればテンショナーのローラーはゴリゴリにすり減るし、トップアイドラーのブラケットが変形したり。

社外リジットアイドラーで構成されていれば、アイドラー軸のベアリング部が砕けたり。

純正テンショナーより強いテンションをかける必要は全くありません。
従って、純正品より強いテンションをかける社外テンショナーを付ける理由は…

純正テンショナーから社外オートテンショナーに変えたら、始動させてすぐのアイドリングの時のカチャカチャ音が消えた!って喜んでいた人も居ましたが、それって場合によっては既に破壊への第一歩を踏み出しただけかもしれません。

確実なのはマニュアルテンショナー。
スペースの都合でノーマルテンショナーが使えなくなったって場合は、その辺りをよく考えないととんでもない事態になります…


有名老舗コンストラクター製だから大丈夫、なんて事はありません。