言い難いけど

旧車のトラブルの原因って、半分以上人災なのではと思わされる事が多々。

適切でない工具を無理矢理代用したり、
構造を知らないのに分解、組付けしたり。

問題を抱えたエンジン部品を色々抱え込んでいますが、その要因を作ったのって殆どが組み手の場合が多い。

ボルトを1度着脱する度に確実にそのネジ穴にはストレスがかかります。
ハイトルクをかける部品なら、母材へのストレスがかかります。

それを繰り返していれば当然いつかその部分は壊れるし、元の状態以上に良くなることは絶対にありません。
プラグホールなんかもいい例ですが…

だからエンジン部品に関しては、よほどの事がない限りは何も触らないほうがいい。

ヘリサート入れてるから大丈夫とか言う人も居ますが、繰り返し着脱すれば次はヘリサートが抜けるのは当然の結末で、そうすると次はもうマトモな修理は難しい。

先日のZ系のテンショナーもそうですが、構造はわからないけど、ただ何となくバラしてみたいといった興味本位の結末がとんでもない代償を払う結果になったり、
J系だとカムカバーもテンショナーの一部を兼ねているという認識なくカムカバーを外してハンドクランキングしながらシム調整、そのままカムカバーを閉じてエンジンをかけて終了させて、カムカバーのクラックを招く場合も多々見受けられたり。

J系はカムカバーに付くスライダーでカムチェーンを抑えているのに、それを外してテンションが抜けた状態でハンドクランキングをすると…
カムチェーンテンショナーはオートなので、緩んだカムチェーンを張ろうとしてロッドが突き出されます。
そのままカムカバーを乗せてカムカバーを締め付けると……

何もしなけりゃ良かった…って事に。

何も起きていないなら何もしないほうがいい。
それがイチバンのトラブル回避な気もします。