剥がれない

最近のカワサキ純正部品、エンジンカバー類やフォークアウターの塗装の質が随分変わっているとは聞いていたのですが、まさか旧車の部品まで…

Z1000P/Jのジェネレーターカバー、純正新品、今年当初あたりから供給され始めたロットから異変が。

このカバーは当時物は無塗装、1996年頃からのものはクリア塗装がされています。

カットジェネレーターカバーを作る際は溶接するためクリアは剥離剤で剥離してから溶接するのですが、今年当初あたりからのロットからのものは、剥離剤が一切通用しない。
全く剥がれません。
様々な種類を試しましたが歯が立たず。

新品カバーベースだけにディスクグラインダーでガリガリ削るわけにもいかず。

ブラストすれば艶は落ちるし、カバー素材に刺さって残ったブラストメディアで溶接欠陥も出易い。

J系はローソン用だと黒く塗ってしまうのであまり関係ないのですが、J系だとここからさらに磨き直すのも大変。

本来ならありがたい改良ですが、カットカバー製作には不向きに。

旧車の部品類は車種によってはまだ現時点でも新品を作っていたりするので、時折地味にこういったマイナーチェンジをされています。

一部年式のスターターギアやオイルポンプなどもメーカーが古い部品を在庫しているのでなく、今尚、国内工場で追加生産されていたりして驚かされますが、まさか更に品質を見直しているとは。

しかしあと何年部品を作ってくれるのか、英国ではガソリン/ディーゼル新車の販売を、2040年には禁止するなんていう法案も出されたようですが…
それを見越してメーカーが動くなら、脱ガソリン社会はそう遠くないのかも。

いつか部品よりもガソリンを手に入れる方が大変、なんて日が来る…

のか?