日本の加速度的変化(バイク無関係)

出張であちこちの都市を定期的に訪れて感じる事。

サービス業に従事する人の非日本人率化が著しい。

名古屋周辺で数日滞在して数件のコンビニに寄ったが、本当に日本人店員が1人も居なかった。
冗談抜きで本当に全員外国の方。

インド料理屋に行けば店員は中国人とフィリピン人。

レジでバーコードをスキャンするのが技能研修生の仕事??

そんなのを勉強しに日本に働きにきたわけでは無いのは一目瞭然、合法的に出稼ぎするのに最も手っ取り早い手段だからというのは周知の事実。

しかしそこまでして稼ぎたいというハングリー精神は今の日本人が失ってしまった物なのかと思わされる。

市街地に出れば日本人の若者が必死に居酒屋の客引き、特に名古屋は酷かった。
1人居酒屋に紹介してマージンいくら貰えるの?と客引きの若者に聞けば、時給1000円で100円/人。
「俺、コレでしか稼げないんで」と。


しかし…
AIの驚異的な進歩やキャッシュレス化していく決済システム、顔認証もどんどん実用化が進み、
コンビニはいずれほぼ無人化されるだろうし、
車の自動運転も現状では技術よりも法整備が追いつかないのが足かせになっている、と。

接客業というジャンルはこの先かなり先細りになっていくのが明白になりつつある現在、
本当に日本人が全員日本で働くだけの雇用の受け口があるのだろうか?

反面、製造業では専門職、技術職に就く人手不足が深刻で、70歳過ぎてもまだ現場に引っ張り出される人も珍しくない。
トヨタ創業者の名言集に、ものづくりこそが世を豊かにする、というニュアンスの言葉があったけれど、今まさに日本はそれとは逆行している気がする。
目の前の数字ばかり追いかけて、海外製造丸投げで瞬間的には良い数字を出しても、長期的に見れば国内を空洞化させて海外に技術と人材と設備を安売りしただけという本末転倒な大手企業が多数。

何故、現場仕事や職工と呼ばれるジャンルの仕事がもっと評価されないのだろうか?
汚れたり危険な仕事をやるのがそんなにみっともない事なのか?
かつての輝いた日本を築いたのは、紛れもなく多くの日本人労働者が汗を流した結果だったのに、今や汗を流すなんて外国人に任せておけばいい、空調の効いた部屋でモニター眺めてるだけで稼ぐのがスマートでそれが勝ち組だ、みたいなおかしな風潮。

英語が喋れれば一生食うに困らないだろうと安易な考えで基礎学力も無しに英会話教室と留学だけに尽力する浅はかな親もそうだけど、上辺だけの知識じゃもう世界には通用しないことを思い知って、もっと日本人は謙虚になってやり直さないと本当に破滅へ向かって突き進んでいくだけのような気がします。


歪んだ教育に傾倒する親世代も困ったもので。
英語が喋れて困る事は何もありません、しかしそれで食っていけるか?
そんなに甘くないです、専門的知識プラスの英語、でないと雇う企業なんかありません。
教養のない人間はいくら発音が良かろうがビジネスでは相手にされません。
通訳だけなら東南アジア圏からいくらでも安い通訳さんは調達出来ます、高級取りの日本人通訳なんかそうそう必要とはされません。

ましてや翻訳なんかこれからは自動化されるし、同時通訳もモバイルで容易に行えるようになります、言語のボーダレス化ももう近いでしょうし。

またいつものごとく脈略も何もない文章になりましたが、
あまりにも現場軽視の製造業に本当に危機感を感じています。
今ならまだギリギリ技能継承出来る、しかし今を逃せば本当に日本は中国はもちろん東南アジアに引けをとる国になってしまう。

他の業種の方がどう思われているかはわかりません、しかし本当に個々が真剣に向き合って考える時が来ている気がしてなりません。