先日、京都~滋賀まで仕事で行ってその道中、大雪の中、比叡山に。

現在、10年を費やしての国宝根本中堂の大改修を見学に。

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屋根の葺き替えなど風雨の中どうやってやるのかと思っていたら、まさかの建物自体をもう一回り大きい建屋で覆うという大工事。

お陰で気の利く演出、見学用足場が設けられて普段では上がれない高さから屋根の造りを眺める事ができる。

根本中堂の内部は当然撮影禁止なのですが、独特の空気感と圧倒的な造りに、寒さを忘れて見入ってしまいました。

思えば20年前、学生の頃にJで訪れているはずなのですが、不思議と記憶に残っていないのは何故なのか…

そう、学生時代、今みたいにスマホでグーグルマップ使って…などというわけもなく、
アホな私達は広島~琵琶湖を日帰りで見に行こうと、カネもないので下道で…道路標識だけを頼りに迷いながら…
まさかの到着までに10時間以上。
着いた時点でもう夕方という事態で、比叡山は行ったとは言え多分何も見ずに下山したか、有料道路という事で引き返したのか?今となっては記憶は定かではないのですが、とにかく琵琶湖も見たしさあ帰ろうと、
翌日の講義だかバイトだかに間にあわせるためにまたそこからとんぼ返り、しかしいくら若いとは言えまた帰り道に迷いこんだ兵庫県の山中で寒さと暗さと空腹で力尽き…

潰れた商店の軒先でブルーシートを被って明け方まで仮眠。

声をかけてくれた近所の人が、自分たちのあまりに無謀な旅計画に呆れ果てて、炊き込みご飯をご馳走してくれたのをハッキリと覚えています。

今となってはそこが兵庫県のどこなのか?地図を眺めても全く思い出せず。

その時聞いたエピソードで、いまではぼんやりとしか思い出せないのですが、確かその地域ではまだ火葬場がなくて土葬なんだよ、とか、そういう話を聞かされたような。
平成10年頃の話なので真偽は今やわかりませんが。

当然、日帰りは見事に失敗したので翌日はきっと色々大変だったはずなのですがそこは全く記憶がなく…

以来、あんな無謀な旅をした事はありませんが、
思えば随分と守りに入った人生送っているな…と。
帰りの新幹線で車窓を眺めながら当時の事を思い出していました。