当たり前じゃないのかも

友人から連絡あり

「前に組んでた◯◯君の車両っぽいのが売りに出てるけど、手放したんだね」

ん?と思い添付されていたURLを見ると間違いない。

そう言えばここ半年ばかり連絡もないし、部品もいくつか預かったまま。

どうしたものかと連絡するが電話もLINEも繋がらない、嫌な予感がして来訪するもアパートには既に表札無し。

共通の友人を辿って辿ってようやくご両親にお話を伺うと、残念ながら不慮の事故で4ヶ月前に亡くなり、ようやく心の整理ができたので車やバイクなど乗り物などは全て親戚の車屋さんに処分してもらった、と。

知らせたかったのだが、携帯電話もパソコンも全てパスワードでロックされていて職場以外のプライベートの繋がりが全くわからなかった…と。

何というか。
情けない話だけど、一番最後に交わした言葉が何だったのかもよく思い出せない。
ただ、彼が存在していることも、
自分が存在していることも
全て当たり前に思っていたけれど、
実はそれは雲のように消えてしまうものだったり、雫のように危うい存在なのだと気付かされる。

これまで若くして去って行った友人達は、何を思い浮かべながら最後の時を迎えたのだろう。

思いもよらぬ事が起こるのが人生だと言われればそれまでだけど、
やっぱり事故や病気って誰にでも同じ確率で訪れるわけで、
それが他人事ではない事を自覚しないといけない。


こうして長いことブログを書いていると、実際にお会いしたことはないけど、メールで長い間やり取りしたり、部品や車両のやり取りをしたり、繋がりの出来た方がやはり交通事故に遭われたとか、会社が倒産して全てのバイクを手放したとか、水害でバイクも何もかも失ってしまったとか、怪我でバイクには乗れない身体になってしまったとか、直接だったり間接的にだったり聞くことが稀にあって、その度に何とも言えない心境になる。

ありきたりだけど、それはみんな他人事ではないのだ、と。