どうにもならんねぇ。

休日、知人からの電話で起こされます。

クルマの整備業を営む友人のところには、L6、L4、A型、FJ20、2TG、4AG、等など…好き者が集っています。

そんな所には、やはりそういった年代のバイクも良く持ち込まれるようで、何かあれば呼び出されます。

今日はGPz1100、某ショップでエンジンフルO/H後に不調になったと持ち込まれた車輌。

不調といってもオイルが漏れるわけでもなく、白煙が出るわけでもないのです。

明らかにパワーが無くなった、燃費も悪い、始動不良、アイドリングも不安定。
そういうことらしいです。

ひとまずカムカバーを開けてみました。

なんて事無い、バルブタイミングズレです、ただの組み間違い。

しかしピストンとぶつからなくってよかったね~、とプラグ穴から覗いて見たら、あら、ピストンヘッドにバルブが接触した痕跡あり。

これくらいで首を突っ込むのはやめておくことにしました。
面倒に巻き込まれるのはゴメンなので・・・


いくら有名だろうが、レースメカだろうが、やっぱり「餅は餅屋」なんですね。

好調なGPzを知らない人が組んだからこんな事になったんでしょう。
旧いからこんなもんだろ、で済まされるくらいだから。

Z系もそう、専門に扱うショップとそうでないショップではやっぱり細部に差が出ます。
むしろそれは当然なわけで。

私もカワサキ並列4気筒は得意中の得意ですが、例えばCB1100FフルO/Hをやれといわれてもノウハウも何もありません。

可能な限りマニュアルに忠実に組むのは基本通りですけど、ウラワザ的なこと、対策的な処置など「聞くだけの机上の知識」を仕入れる事は可能ですが、なにせ実践、テストを重ねていないので人様の車輌に聞いただけの知識を投入する事は出来ません。

餅は餅屋ですよ、やっぱり。
J系なら・・・負けたくないですね、車体作り、コスト、ノウハウ含めて。