いい仕事してるね!

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本日取り出したクランクシャフト。

組み方はめちゃくちゃなエンジンでしたが、スリーブ加工やクランクの芯出しピン溶接はどこかの内燃機屋さんの職人仕事でしょう、非常に美しく出来ています。

ただ、面研しすぎてたり、クランクも組み方に問題があったりで再利用はかなり考え込んでいるところですが。

結局、依頼する側のセンスと知識が・・・仇となったわけです。
内燃機屋さんは、言われた通りに忠実に仕事してくれるわけですから。

ピン溶接は通常の使用ではまったく無用な作業ですが、クランク修理の際や、緩んでしまった場合には溶接せざるを得ません。

もちろん、新品取り寄せてもいいんですけど。

ピン溶接もこのように綺麗に施されているのは稀で、実際にはヒドイ仕事が多いんです。
綺麗に見せようと溶棒使わずにトーチで溶かし込んでいくと冷えたときに割れたり、逆に溶棒使いすぎてテンコ盛りになってケースに接触してたり。

スリーブは、見てわかりますかね?シリンダの上部が銅色に輝いてるの。

これ、ポルシェのチューニング等ではよく聞くクーパーリング加工が施されているんです。

スリーブ上部に溝を掘って、ワンオフした銅製のリングが埋め込まれていて、圧縮抜けを防ぐというわけです。

手は込んでいるんですが、残念ながら面研量が多すぎて、Oリング溝が浅すぎるんです。
で、カムチェーントンネル部のOリングは何度組んでもすぐに切れてしまい、オイルが垂れ流し・・・


あ~、惜しい!