クランク四方山話

最近周りでリビルトクランクネタが色々。
あそこの内燃機屋はダメとかね。

まあ、コレは難しい話になる。

何せリビルトする元のクランクの状態で話が変わってくるから。

あそこの内燃機屋はダメとかイイとかって前に、ダメになったクランクをどのレベルまで復活させるか、ゴール地点がハッキリしないから憶測やウワサでややこしい話が色々出てくる。

(それ以前に元の状態より悪くしてしまう超有名内燃機屋もありますが、まあ、そう言うのは例外として)

私個人は、クランクには超神経質と言うわけではありません。
ストリートで130ps、上限11000rpmのエンジンを限界まで使える状況がどれだけの人に訪れるのか?
そこを考えて逆算していくと、フレは2番5番ベアリング支持で5/100位内、ケース規定トルクで締めてマイナス公差の研磨棒がコンロッド4本スコスコ通って、クランクが軽くクルクル回ればそれで良し、位で考えていかないと殆どのエンジンを組むことが出来なくなってしまう。
理想を追求するのは必要だし、精度が出ていることに勝る物はありません、それは間違いない事実。
しかし、手元に存在しない物や、その理想の為に予算を組めないのにそこを過度に追い求めて、結果、エンジンが組めない、資金が途中で尽きて挫折、放置、結果として乗れないって言うのは果たしてナンバー付きバイクとしての存在意義があるの?
って所に行き着いてしまう。

もう一度書きますが、間違っても高精度を否定するわけでもないし、精度が要らないと言っているわけではありません。

エンジン全ての部品の精度に100点満点を求めるのが理想、それは皆わかる。
でも、現実的には古いエンジンではそれが不可能。
100点満点の部品と50点や60点の部品組み合わせて平均値90点とするか、
全ての部品を90点位で仕上げて平均値90点とするのか。

そこがストリート用に旧いエンジンいじる時の仕上がりの差だと思っています。

何か難しく考え過ぎて疲弊してしまい、もー嫌だ、一層の事売り飛ばしたい!なんて嘆いている人が最近周りに多いので、なんとなくこんな記事を書いてみました。

まあ、今は過熱気味の相場のおかげでソコソコの売却額になるので、売り飛ばして新しいバイクを買うのも一つのバイクの楽しみ方だと思います。