クラッチレリーズ調整

JやZに試乗して一番不具合を感じるのがクラッチのタッチ。

重いのに切れが悪かったり、レバーに触れた瞬間に切れ始めるようなパツンパツンだったり。

結構、調整方法がわからない、買ったときからこんな感じだった、クラッチ板換えたら変になった、そういう場合が多いようです。

で、この方式のボールタイプのクラッチレリーズを採用する車輌(400/750FX/GP)の基本的な調整方法です。

まずクラッチレバーのアジャストを目一杯締め込み、4~5mm程度戻します。   
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次にクラッチケーブルのアジャスターも目一杯締め込みます。
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それからレリーズ調整カバーを外してロックナットを開放、マイナスネジ頭を一旦右方向に回した後、左回転させていきグッと手ごたえがある位置(=レリーズがプッシュロッドを押し始める位置)で一旦手を止めます。
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そこから大体好みによって1/2~1回転くらい戻してロックナットを固定します。
私は3/4回転前後で固定する事が多いです。
戻し量=レリーズとプッシュロッドのクリアランス=遊びになります。

で、そこでクラッチレバーを握れば当然スカスカです。

クラッチケーブルのアジャスターである程度のところまで調整して、微調整はレバー部のアジャスターで決めます。
レバー部のアジャスタロックナットとレバーホルダのクリアランスが2~3mm位になるのがベストでしょうか。

構造がわかっていれば簡単な理屈なのですが、結構コレが出来ていない場合が多いんですよ。

クラッチプレートの交換をしたり、プッシュロッドの交換、その他エンジンO/H等をしたら必須作業です。