夜明け間近

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以前より作業していた1100GPです。

ほぼ、カタチとなりました。

「ほぼ」、というのも今回は部分的な作業でしたので、不具合個所、要見直し個所などの課題はまだまだ山積みなんです。

通常ならば一気に全てやってしまいたいところではありますが、なんでもこのGP、購入後からそう経っていないそうで予算的な問題もあり、部分的作業となりました。

預かった状態では過去記事のとおりで

●エンジンがあらぬ方向を向いて固定されている

●スイングアームが油冷初期流用で長すぎる上にヨレヨレ(手でホイール揺さぶるとリア周りが動くほど)

●ドライブスプロケットがスプラインに半分も被さっていない危険な止め方

●DFI関連の余計なものがゴチャゴチャ・・・

●エンジンオイルがベースガスケットから垂れ流し

というわけでスイングアームの変更(TL-S)、リアホイールの変更(TL系600-17)
電装系はR2ハーネスに変更。

エンジンマウント製作、オフセットスプロケをしっかり固定するためドライブシャフトをR2系に交換・・・どうせならとエンジンO/H。

が、エンジンあけてみればEXバルブは溶け落ちそうなほどボロボロ、ピストンは純正?と思い込んでいたらMTCの75mm(1170cc)、シリンダ再使用不可、ケースあわせ面もコジってガタガタ・・・などなどで一気に費用が膨らんでしまいました。

結局エンジンは定番中の定番?ワイセコK1106にヨシムラST-2、インナーシム等で組みなおし。

キャブは元々付いていたFCR39をセット、排気はPMCのメガホン+Lバッフル。

個人的にはもう少しハイリフトなカムを入れたかったのですが、「絶対的なパワーは必要ない」という事でしたので定番で良しとしました。

といっても、恐らく元の1170ccと比べればやはりトルクは一回り細いだろうし、パワーに関してもいくら組みなおしたとはいえ60cc以上の差は大きいのでは?と少々不安ではあります。

試乗してみた感じでは、これまで乗っていた自分の1105cc仕様と比べてもまずまず良いのでは?と感じました。

さすがに昨年末まで乗っていた1135ccのハイコンプ時代のに比べると大人しいですけど。

当然、全開にはできないので上の伸びまでは推測でしかわかりませんが。


ただ、車体の出来はオーナーさんも悩んでいるようですが、まだまだ発展途上です。

ステップは非常に操作性も悪く、リアブレーキのレバー比も不適。
シフトも同様です。

フロントブレーキに関してもカタチ上はニッシン4POT対向が付いてはいますがローター共にコンディションが悪く完調ノーマルより良いとは言い難いものです。

フロントフォークに関しても曲がり、修復暦があるようで既に天寿は全うしている様です。
延長KITも悩ましいところ。

ハンドルストッパーの処理やカウルステーの処理も・・涙ものです(笑)

リアサスのクワンタムも派手さは良いのですがどうもコイツはオーリンズに比べて初期作動がスムーズじゃないんですよ。
ただ、どのクワンタムも似た傾向なのでこういう味付けなのかもしれません、もともと。
こういう味が好きだ、って人もいるのでこれは好みの問題かな。

いずれにしても、課題があるほうがまだまだ楽しめるというふうに前向きに考えていきます。

どうか壊れませんように!