排気量計算
物凄く地味で初歩的なことですけど・・・
排気量の計算式、殆どの人はご存知ですよね。
円筒の体積を求める計算式は、小中学生でも知っていると思います。
求めたい円筒の
半径×半径×高さ×円周率3.14が円筒の体積
エンジンに当てはめると
カタログ数値などから求める際には
カタログ数値などから求める際には
(ボア÷2)×(ボア÷2)×ストローク×3.14×気筒数
になるわけですけど、
Zに限らず世の中のオートバイには4気筒のエンジンって凄く多いです。
話をしてたりしてて結構面倒な計算をしていることが多い事に気付きました。
例えばZ1100GPのボア、72.5mmです。
これを2で割って36.25、それを二乗して1314.0625・・
それに3.14をかけて4をかけて
面倒じゃないですか?
4気筒なら、もっと簡単に計算しているのが整備士です。
単純に
ボア×ボア×ストローク×3.14
これで排気量が求められますよ
KZ1000系なら
70×70×66×3.14=1015476
単位換算する為に1000で割って1015.476cc
ココを見てる人の大半は4気筒エンジンをいじる人が多いでしょうし、コレで充分かな、と。
って、ちょっと数学得意な人ならボアの1/2を二乗して1/4、そこへ最後に4かけるんだから相殺だろ!気付いてますよね。
あと、ピストントップのリセス深さとか、盛り上がりとか、あるいはピストンクリアランスを考慮しないと・・・っていう人も居ますが、それは一切気にする必要は無いです。
そこらを考慮しなきゃいけないのは、圧縮比計算のときですね。
でも、個人的にはあまり圧縮比って言うのは神経質に計算しなくてもいいと思っています。
って、そんな事ないだろ!って目くじらたてる人も居ますが、
圧縮比=(燃焼室容積+シリンダ行程容積)÷(燃焼室容積)って教科書にあります。
さて、ここでいう燃焼室容積とは??
蓄積カーボン体積やプラグ突き出し分、ヘッドガスケットの潰れ具合推測など、不確定要素が多すぎます。
あと、大事なのは圧縮比っていうのはあくまでも理論上の話であって、実際にどれだけの空気がどれだけの割合圧縮されているのかとは違うお話です。
いくら圧縮比13:1とか言っても、バルブの開いている時間が長く、オーバーラップも多く取ってあれ
ば、エンジン自体の圧縮(コンプレッション)はさほど高くならないし、
その逆も然り。
ば、エンジン自体の圧縮(コンプレッション)はさほど高くならないし、
その逆も然り。
これはZ系でも経験した人多いと思います。
O/H時にワイセコピストンだけを組んだら、セルの回りが重くなった、キックが重くなった、やたらスターターワンウェイが滑る様になった。
低速のゴリゴリ感は増したけど、上の回転が重くなった、たったワンオーバーなのに妙に油温が上がったり、熱ダレを感じるようになった。
低速のゴリゴリ感は増したけど、上の回転が重くなった、たったワンオーバーなのに妙に油温が上がったり、熱ダレを感じるようになった。
結局はバランス、どこか1箇所いじったらどこかでツジツマを合わせてやらないといけない。
それじゃあバルブクリアランスをシムを削ってまで揃えたり、燃焼室容積を神経質に測定してそろえるのは無意味?かと言われれば、無意味ではないと思う、けどそれを本当に体感できるかは人次第。
それを体感できるようなキャブの完璧な同調とかその他条件や要因をつぶして言った結果・・・
自分が満足できるかどうか、それだけ。
自分が満足できるかどうか、それだけ。
ましてやそれをお金を払ってまでプロショップに依頼したいというなら、その微妙な領域に自分が相応の時間工賃を払うだけの覚悟があるかどうか?
まあ、そこらを上手く利用して儲けるのもプロだし、他人が信用できないから自分でやる、っていうDIYもありだし。