試
ここ数日どたばたでした。
試作カムのテスト10000kmを一応終えました。
協力頂いたN様、O様、ありがとう御座いました。
結果、耐久性に全く問題なし。
ぱっと見た目は通常のWEBやAPEと同じです。
なぜならブランク材は同じものを使用しているので・・・
スペックもリフト410と、それなら通常のAPE410と同じですが。
プロフィール、作用角が大きく異なります。
左が試作カム、右がAPE410、共にリフト量、ベースサイクル径は同じです。
が、違いは一目瞭然。
ちなみに0.03インチリフト時の作用角でAPEは266度
試作カムは278度と12度ほど試作カムは作用角が大きくなってます。
ちなみにヨシムラST2の吸気側との比較では・・・
少し似ています。
リフトは当然試作カムのほうが4.1%ほど高いのですが、フィーリングはいわゆるトルクゴリゴリ系のアメ物カムとは異なる
ヨシムラST2をよりST-3に近づけた感じ、とでも言うのか・・・
1105ccを超えた1166,1197cc辺りのエンジンにはヨシムラST2より断然良いです。
1166ccのワイセコピストンと組み合わせてテストをしていたのですが、完全にこれまでの
「1105ccを超すと回転が重い」って概念が吹き飛びます。
また、バルブが開く時間が長くなるので、コンプレッションは下がります。
これが功を奏して熱ダレ感や異常なバックトルクの強さを緩和してくれます。
テストでワイセコ1074ccへLC108°で組んでみたりもしましたが、ノーマルと同等のトルクは充分あるので、ストリートでも余裕で使えます。
まあ、とにかくよく回ります。
勿論ロブセンターの設定で味付けは組み手次第ですが。
バルブスプリング周りは全てGPz系純正品でOK。
ベースサイクル径も純正相当なので純正カムにあわせてO/Hしたエンジンでも大きなコストをかけずに使用可能。
しかしながらこれもまた選択肢のうちの一つです。
やはりAPE-K410のヨシムラST2にはない低速からのトルク感はあれはあれで捨てがたいものだし。
ちなみに試作カムの総コストを製作本数で割って原価計算すると・・・
ヨシムラST2中空の4割以下。
箔付けにWPC+MOS2処理なんてのを施しても、半額で収まりそう。
自分は表面処理しなくても、これ、素地で充分だけどね。
どうせ消耗品なんだから、もっと色々組み合わせて遊んだほうが楽しい。
吸気に試作カム、排気にK410とかそういう組み合わせも今後試したいし。
といわけで試作カムを予約されていた方、今週末送ります。
おかげさまでロット単価が下げられました。
利益無しなんで、梱包箱が汚いとか、そういうのは大目に見てください・・・