私の頭がブローした原因
バルタイのハナシの続きです。
公開しようか丸2日悩みましたが、納得できない部分もあるので公開します。
前置きしておきますが、以下に出てくるショップさんに対する悪意などは私は一切ありません。
ただ、自分には理解できない部分があるというか、何度読み返しても頭が混乱してしまうので、もしかしたら自分の知識や認識がなにか大きく間違っているのではないかと丸2日、混乱しました。
事の発端は、以前に私がとあるショップさんに435リフトカム(1レースのみ使用)の売却を仲介した事から始まります。
かなり以前に組んだものだったので、APEの435か、WEBの435かどちらかだったと思う・・・
と言う事で、そのカムを組んでいた方から直接そのショップさんに送ってもらいました。
この時点で、私が現物確認しなかったのがいけませんでした。
メーカーがどちらだとしても、リフト量とベースサイクル径は同じなので、あとは程度も問題ないし、
素人さんじゃないんだからどうにかするだろう、と「ロブセンター108°あたりでスタートしてください」
とだけ伝えました。
当然、そのカムも不具合があったので外したわけでなく、カム自体には問題なかったのですが・・・
数ヵ月後、たいした距離も乗っていないのに不具合が起きたとのメール。
特にクレームだとかそう言う意味ではなく、原因は何だろうか?というような内容でした。
たしかに異常です。
組んで数万km走っても、タペットはここまで変形しないでしょう。
オマケにバルブガイドも1本、4mmもずれていたとの事。
私も自分が組んだエンジンではないし、相手方も素人さんではないので
「原因はわかりませんが、ここまで酷いのはなにか部品選択か、加工が間違っていたのでは?」
と答えるしかなく、話は終わるかと思いました。
次に来た連絡は
「送られてきたのは本当に435リフトカムなのか?タペットがここまでやられるって事は、もしかして460リフトじゃないのかって、PMCがそう言っていたけど?」
この時点でちょっと「あれ?なんかやばい予感・・」
「間違いなく435です、ノギス1本有れば435リフトか460リフトか、わかると思うんですが・・・」
と連絡、次に来たのは。
「送られてきたカムは、APEとWEB、どっちなのか?」という内容でした。
私はそれがどう関係あるのだろう?と思いつつ、「APEだったような・・・」と連絡するも、
結局カムエンドの刻印でWEB製とわかり「スミマセン」となりました。
その後以下のメールが。
(以下、原文です)
「これって(APEとWEB)ロブセンターは同じでも、作用角(Duration)からプロフィールやオーバーラップまで全然違いますね、
オーバーラップはPMCが販売している物がWebで確認すると44°でApeは38°作用角はWebが288°Apeが278°
カムにはそれぞれ性能を引き出すプロフィールが有るのでそれ通りに組めばそのカムが持つパワーが出せると教えられました。
なのでいつもST-2以上を組む時は時間はかかりますが、プロフィールを参考に組み上げて行きます。
その上でプロフィールを参考にして計算により出て来たロブセンターを見つけ、合わせて行きます。
では何故最後にロブセンターで合わせるかと、ご存知とは思いますがカム自体の精度誤差が有るためです。
今回はプロフィールも解らないのにロブセンターだけを頼りに組み付けた格好になりました、
したがって従来から言われているオーバーラップの性質は角度が大きいほど上で力を発揮するけど下はスカスカ状態
逆に角度が少ないと下は良いけど上が回らないという現象が出ます、
なのでWebとApeのカムは同じ435のカムでもApeのカムの方がオーバーラップが少ない分乗りやすく出来ていたと思います。
それにプロフィールが違いますし作用角(Duration)の角度も違いますので明らかに今回は情報不足による組違いだったです。」
という文章でした。
「プロフィールを参考にロブセンターを見つける」と書いてあるのに、「プロフィールもわからないのにロブセンターで組み付けた」というのはどういう意味なのか・・・
正直言って、後半部分が全く理解できず、
「どういう意味なのでしょう?」と連絡したところ以下のような回答が。
(以下原文ですが私の名のみ伏せます)
「今回は言われた通りIN/EX共に108°で組んでみました。Mさん(私)はカムのプロフィールは自分で考えて計算して組み付けていらっしゃるんでしょう?
確かにOpやClのプロフィールは計算出来ます、たとえばIN側 作用角÷2-ロブセンター=Op
作用角÷2-(180°-ロブセンター)=CLとなりますがロブセンターばかりを強調されていますね、そこが良く解りません。Webのデータ表では作用角(Advertised Duration)と(Duration@0.050"
)が有りますので間違いやすいと思います、
自分の言う作用角とはAdvertised Durationの事です
ちなみにApeのデータ表にはAdvertised Durationしか書いてありませんがこれが普通だと思います。それに全てのスペックに0.03インチとかWebの場合は0.05インチとかありますが、
これは日本式に言えばバルブが1mmリフトした時点のINの開きや閉じを指しますので
Apeでは0.03インチですから約0.762mmでWebは0.05インチ、
だから1.27mmでその数字による開きや閉じの度数に違いは出て来ます、
なのでその中古のカムがどこから販売されたかによって大きくバルブタイミングがずれることも有るわけです、
だからカムの正確な出所(プロフィール)が重要なんです。」
という内容でした。完全にわからなくなりました。しかも後半、出所のわからない中古カムなんて組めない、とまで・・・恩を仇で返されるとはこういう事なのか・・・文章を知人達にも読んでもらったのですが、皆「よくわからないな・・・」と。半日位、自分で組みかけのエンジンのクランクとカムを手で回しながら考えましたが、まだよくわかりません。勿論、不具合が起きた事とバルブタイミング云々の話は全く無関係だと思いますが、結局私がちゃんとカムの詳細を現物確認してデータと共に送らなかったのがいけないんでしょうね・・・親切心でいいカムありますよ、とか、ロブセンターを108位で、なんて言うべきではありませんでした。結局変な感じのまま終了。私の頭はブローしました。尚、その当事者さんも時折このブログを見ておられますので、もしわかりやすく解説してくださる方おられましたらよろしくお願いします。