国産バイク離れ

最近になって、大昔、一緒にバイクで走っていた友人達が
「ぼちぼち復活しようかな・・・」
なんて言い始めた。
 
それなりの仕事に就いて、それなりの安定を手に入れて、ようやく少しは自由が出来たらしい。
しかし彼らが声を揃えて言うのはお決まりの台詞。
 
「なんか、イロイロ店を回ってみたけど、どうも欲しいバイクが無いんだけど・・・」
 
別に彼らの予算が低過ぎる訳ではありません。
それが多くのユーザーの本音なんだと思います。
 
(ちなみに彼らは旧車が好きとか、ニンジャ命とかいうマニアではありません)
 
まあ、ごもっともと言うかなんと言うか。
kawasakiの国内モデルの大型車なんて、3車種しかありません。
W800・・・14年前のW650と基本構成変わりなし。
バルカン900・・・17年前のバルカン400/800(共通車体)ベース。
ZRX1200DAEG・・・16年前のZRX1100ベース。
誰がどう贔屓目に見たって、やる気があるとは思えません、kawasaki好きですが否定できません。
この中からどれか選べ、と言うのも酷な気がします。
 
勿論海外仕様の逆輸入車がありますが、極普通のオッサンにレーサーベースは無理があるので除外して、となると、ZX14か1400GTR、あとはZ1000
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とか
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しかない。
 
個人的には下段のVersys1000なんて良さそうだなって思うけど、なんだかあまりにも選択肢というより選択幅が狭い。
現代の技術で作られた最新のバイクなんだから、乗れば絶対イイにに決まってる。
 
でも、これが必ずしも所有欲、ステータスを満たすかと言うと・・・・
樹脂カバーに塗装処理のエンジンが醸し出す意図的に演出された無機質感は一歩間違えばチープさを醸し出してしまう。
 
結局、今金銭的余裕があって新車買う殆どの人は、イイか悪いかでバイクを選んでるわけじゃない気がします。
まずは大型バイクを持つ所有感、そして友人、同僚に自慢できるステータス、これを求めてるような気がします。
 
だからハーレー買っちゃう。
とりあえず自慢できるんですよ、ハーレー買ったんだ、300万したんだぜって。
1600.cc、1800ccなんだぜって。
サービスエリアや道の駅で、ハーレー!スゴイ!って言われたいし。
Facebookに載せたら、よくわからん女子まで「ハーレーカッコイイ」のコメントと、「いいね!」してくれるし。
どうせ乗ってイイか悪いかなんて関係ないんです、だって公道を法定速度+αで走るだけなんだから。
まあ、実際乗ってみると確かに独特の世界観のあるバイクだし。
 
そういうのがミーハーだとか、かっこ悪いとは思わないです、だって基本、カッコ付けたいのがバイク乗りだから。
ファッションで乗って何が悪い?
 
そう言う面で、国産車には全く色気を感じない、それがハーレーを選んだ彼らの率直な意見なんだろうな、と。
 
あとはたまに友人に付き合ってバイク屋さんなんか巡ってると、正直言って過去の自分を全否定する様で悲しいですが、国産車メインに扱う量販店系の接客、販売レベルの低さ。
少なくとも私の地元では外車系ディーラーと雲泥の差です。
100万円、200万円以上する物を買おうかと言うのに試乗車は無い、下手すると現車が無い、
カタログはケチる、やたら中古車勧めてくる、本当に売る気あるのか?と思わされるような店も珍しくありません。
勿論、試乗車を準備するのは大変な事だし、メーカーも昔のように気軽に車両を貸し出さない、カタログは有料化する等にも問題はありますが、はっきり言ってユーザー側にはそんな店、メーカー側の事情は関係ないわけで。
 
ハーレーのディーラー行った時には、基本的に全シリーズの試乗車が準備されていたのには驚きましたが、試乗時間の長さにも驚きました。
「時間気にせず高速でも乗ってきてください」ってさらっと言われました・・・。
 
いや、別にハーレーダビッドソンジャパンを褒めまくりたいわけじゃなくて、結局ハーレーって売れるべくして売れてるんだな、としみじみ思わされた事を思い出しただけです。
 
今朝、友人が送ってきた「結局ハーレー買っちゃったよ」の画像付きメールを読んで。