アタリハズレ

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フライホイール、マグネットローターの外周に設けられた僅かな凹み。

この僅かなドリリングによる肉抜きで動的バランスが取ってある。
これはCBRのだったかな、こんな僅かなバランス取りの積み重ねがあのエンジンフィールを作ってる。


とあるワークス系の有名ドコロで働くメカニックさんのプライベートマシンのゼファー750。
エンジン組むところを見せてもらったけど、新車をいきなり全バラ、クランクとフライホイールを取り出して…
クランクにフライホイール組んだ状態でクランクのダイナミックバランスを取り直していました。
効果どうこうより、やっとかないと気持ち悪いから、らしいですが…

それ考えるとZって。
曖昧さの塊みたいなクランク。
マグネット剥離してバランスもクソもない状態で走ってる車両もチラホラ。

たまーにエラく回転もスムースで振動少なくて調子いいZとかバラしてみると、クランク測ってみてもフレとか位相角とか、意外にさほどいい数値じゃなかったりする。

多分、微妙なコンロッドの重量差とか、クランクウェブの重量差とか、フレとか、マグネットローターのバランスのズレ具合とか、そこらのトータルのバランスが偶然いい感じにシンクロしてるのかな、なんて思わされたり。

こう言うのがアタリ、ハズレの一因かとも思わされますが…


アタリ、ハズレで思い出しましたが、エンジン組んである程度距離乗った方がトルク感が増したとか聞きます。
各部のフリクションが取れるのも要因かとは思いますが、個人的にはカムチェーンの初期伸びが取れていい感じにたまたまバルタイが遅れたり、ピストントップや燃焼室に堆積したカーボンで有効圧縮圧力が上がったりといった影響が多いのではないかと思います。

実際、ヘッドガスケット交換のついでに燃焼室やピストントップに積もりに積もったカーボンを親切心で除去すると、なんかイマイチ…気のせいかエンジンのパンチが無くなったなんて言う人が居ましたが、多分その感想の通りだと思います。

なんと言うか…
エンジンって面白い。