TPSと点火時期

TPS活かすって結局どうなん?

カワサキの場合、TPS使った車種、例えばZRX1100だとこんな感じ。

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注目すべきは開度30%、2000rpmの時にぐっと進角させている点。
これが実走行だと大体60km/h位で市街地流してる時です。
ここの領域でかなり体感的に効いてくる。
その他の領域でもTPS効かせた点火時期のコントロールがされていますが、これはエンジンの特性に合わせたものか、あるいは何らかのしがらみでそうなっているのか、そこはわかりません。


以下は自分の体験です、それを承知で読んでください。
ZRX1200Rで2台、W650に関してはキャブを変えてTPSを殺して乗りましたが、ぶっ飛ばして乗る分には無くても何も困りません。

ZRX1200Rの場合は結局ずっとTPSキャンセルして乗っていました。
これ、多分TPSを利用して走行騒音規制とか、そっち系の法的なしがらみで何らかの小細工がされているのでは無いかと推測しています。
むしろ外した方が中速域で具合良いような感じがして。
もちろん、TPSキャンセルで低負荷時の低速トルクが痩せているのは事実で、そのせいで中速の立ち上がり感が体感的に増しただけかもしれません。
あくまで当時の体感です。
このあたりのマップは手に入らなかったのであくまで体感からの推測ですが。

で、W650、自分のは最初期型です。
いわゆる規制前車。
Wって規制後からは二次減速比の変更などが行われ、新基準の走行騒音規制に備えています。
自分がカワサキの販売店に勤めていた頃、この規制後車両を規制前のフィールに近づける為に色々やって、イグナイターでも違いがあるのがわかりました。
初期型用イグナイターは割と早い段階でメーカー廃番になってしまいましたが…

なので、TPSを活かして2001年頃以降のガスや走行騒音規制後イグナイターと組み合わせても、確実に全領域で良くなる、とは私は言えません…

カワサキにもこの辺りの違いについて問い合わせましたが、この辺りのデータは一切教えてもらえず。

もちろん、ウオタニSP2などと併用する場合には、そもそもパフォーマンスアップの為のTPS対応マップが入っているので絶対にTPSはあった方が良いですが…。