キャブレター車両をLINKで乗る場合に出来る事

現実的にはコレをよく聞かれます。
キャブでLINKって使える?と。

見た目や操作性でキャブレターは外したくない、或いは20万円もかけて付けたばかりのキャブレターを外してしまうのはちょっと、とか。

まず点火ユニットとして使用できるのか?という点では、使用可能です。

ただし、概念が違っていてLINKはあくまでECU、制御するだけなのでそれ自体にイグナイターの機能はありません。
ここでいうイグナイターとは、クルマで言うとパワートランジスタってヤツです。
パワートランジスタは別途必要ですが、さほど高価なものではなく、汎用品として2コイルでも4コイルでも使えるものがあるので困る事はありません。

シグナルローター、ピックアップコイルについてはウオタニのような固定式の4歯の物でも使えます。(せっかく細かい制御をするのなら多歯化をした方が良いような気もしますが、インジェクション化しなければあまり違いは出ないかも)

また上下死点同時点火を継続であれば気筒判別の必要もないのでカムセンサー等も不要です。

あとはざざっとこんな項目は全て使用可能です

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水温と表記されている部分はセンサーをヘッドに付けてヘッド温度と解釈します。

ヘッド温度、吸気温度による補正は可能

マップは3Dだけでなく任意の要素を取り入れて4D、5D制御も可能

デュアルマップも可能、要は2種のマップを外部からのトリガーで切り替えが可能

アイドル制御も使いたければ可能、ヘッド温度で点火時期を補正。
冷えているときは進めて熱くなると遅らせる、みたいな。
コレは使えなくはないけど無くてもまあ許せる。

あとはコレに付随した標準機能の方が役立つかも。

走行時のログが本体に20分程度は記録可能。
空燃比、回転数、時間、速度、選択ギア、スロットル開度、マニホールド圧力、ヘッド温度、気温、電圧、油温、書けばきりがないけどこれらの相関性や自身のフィーリングとの相違が可視化出来る。
入力する信号は大体の市販のセンサーや純正センサーの入力が可能。

これはキャブレターセッティングに役立つのは勿論、車体のセットアップにも何かと役立つ。

例えばサーキットで最適な二次減速比を検討したりといったときや、油温の変化がオイルやエンジンの仕様でどう変わったのかの客観的評価が可視化出来る。

話はちょっと逸れるけど

~な気がする、といった感覚は残念ながら個人差が激しく、可視化の意味は大きい。
例えば付けるだけでフリクションが大幅に減少する、燃焼効率がUPするというようなグッズを取り付けて、特定区間に同じ速度で進入。
終速を比較すれば体感できるほどの効果があるものであれば、終速も変化するはずだし再現性もあるはず。

まあ、、「感じることに意味があるんだよ」
って名言もあるので名誉のためにそういったデータはあまり公表しない方が良いのかもしれませんが。

話を戻して、
勿論PCやタブレットをUSB接続してやれば、さらに長時間のロギングも可能といえば可能。

速度を読ませるのも、無理に近接センサーを使わなくても

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汎用のDAYTONAやACEWELL等の社外メーター用アダプターで純正メーターの動きを活かしつつ速度信号が取り出せます。

あとはJ1.2/R1/B1に関しては純正メーターをLINKで動かす事も可能。
他、電気式速度計もLINKを介して動かせます。

たしかにウオタニsp2よりは高額になりますが、これだけの機能が付いて、使いやすいデータロガーも付属していると考えたら決して割高ではないと思います。

予め準備されたマップに気持ち程度作用するTPSの3Dマップが本当に自分のエンジンのベストなのか??
一度でも感じたことがある人なら、試したくなると思います。
車種乗り換えても使えるし、インジェクション化やNOS投入仕様やターボ化しても使えるし、趣味として遊ぶのには良いおもちゃになるとは思います。