負荷軸変更

EFI化と言っても制御は大きく分けて2パターン

燃料噴射量を決めるのは当然エンジン回転数。

じゃあ、エンジン回転数にインジェクターの開弁時間を比例させれば乗れるのかというとそうではない。

3000rpmという回転数でも、走行条件で必要な燃料の量はまったく変わってしまう、例えば上り坂と平坦路では全く必要な燃料の量が違う。

じゃあ、他にそれを何の要素でECUに教えてやるか?
そこに大きく分けて2通りあって、
一つはスロットル開度、いわゆるスロポジ制御、TP制御。
3000rpmという条件でも、スロットル開度が大きければ上り坂、燃料は多く必要と判断し、少なければ平坦路、燃料は少なくて良いと判断する(させる)。

もう一つはインテークマニホールド圧制御、所謂インマニ圧制御とかバキューム制御。
細かく分けると更にマニホールド内の圧力だけを見るものと、マニホールド内の圧力と大気圧の差圧を見るものもあるけど、総じて同じ類。
これは同じ3000rpmでも、マニホールド内の圧力値がマイナス方向に大きいとスロットルを比較的閉じた状態、つまり平坦路を走っていると判断させて、逆に圧力値が小さい、大気圧に近ければスロットルを開けている、上り坂など負荷のかかった状態と判断させている。

もちろんこれは過給機無しのエンジンの話。
過給機付きは必然的に圧力による制御は必ず入ります。

点火時期も同様に制御されます。

(ウオタニにスロポジ付けて3D制御というのは、ウオタニに回転数だけでなくアクセル開度(スロポジ)を読ませる事で、エンジンの負荷を推測して点火時期を補正しようという狙いです。
ただしウオタニのこれは補正といっても、あらかじめ予測された数値をオフセットさせるだけの物なので、ここでいう制御とは意味合いがすこし異なります)

じゃあ、LINKはどっちを使っているのかというと、燃料、点火時期共にスロポジ、バキューム、どちらの負荷軸でも選べます。

燃調はスロポジ、点火時期はバキュームといった組み合わせも可能。

以前使っていたV120はバキューム制御。

で、当然ながら自分はLINK取り付け後には両方の制御を試しました。

感想は、、かなりフィーリングは変わるけど、どちらもアリ。
ただ、スポーツ走行車両やバルタイのオーバーラップを大きくとったようなチューニングエンジン搭載車であれば、燃調に限って言えばおそらくスロポジ制御の方が優位な印象です。
現時点では。

点火時期はまだどちらがという答えが出るところまで詰められません。
公道じゃ限度があるので来月また岡山国際サーキットに持ち込むか。