インジェクション化1

インジェクション化してみたい、そう思ったきっかけは、昔、たまたま乗る機会のあったZ1100GPのDFI車

DFIの不調でキャブにコンバートされる車両が大半の中、ノーマルスロットルボディ、ノーマルインジェクター、ノーマルECUをそのまま使って、絶好調な車両

少なくとも市販の社外競技用キャブレターをデフォルト状態でPSやASだけ弄って誤魔化して付けただけとか、J/Rの中古のキャブをとりあえずパワーフィルター仕様で付けただけ、みたいな車両より遥かに調子も良い

国内ではZ750GPがDFI搭載で販売されていましたが、こちらも同様にトラブルの起きていない車両なら本当に調子良く乗れたし、下手に中古のくたびれたCVキャブにコンバートするとかえってレスポンスが悪くなった…なんて経験も

自分がインジェクション化を考えたときに、何故、当時のDFIが経年劣化で不調に陥るケースが多かったのを、提供していただいた部品で検証していくと、1番はTPSの寿命

不調だから取り外したという部品を検証すると、機械式のスイッチ故に、接点の磨耗でスロットルポジションを正確に信号出力しなくなっている

次はエアフローメーターの不調
これはこの時代のクルマもそうだけど、その構造的に汚れが堆積すると正確な信号出力をしなくなる
内部にカーボンやタール状の物体がこびりついてしまっている
これは単品をチェックしてもなかなか判断は難しい

あとはECU基板
不動で取り外したと言うものを無理矢理破壊して分解してみると、なんの回路かはわからないけれどトランジスタが焼けていたり、振動か転倒かが原因で基盤が割れていたり

つまりトラブルの回避はこの辺りさえ対策すれば良いだけ

TPSは現行車のスロットルボディを流用すれば必然的に現行のTPSを使用するので、補修部品を考えても問題なし
TPSといっても、ただの5V信号のボリュームスイッチなのでさほど深刻に悩む必要も無いけど…

結果的に自分はECUにV120を使ったのでTPSは使わず圧力センサーを使っていますが、これも現行車ならどれでも使っているありふれた物

エアフロメーターに関しては、使用しなくても問題ないので、エアフロメーターレスにする事で解決

ECUの耐久性に関しては、こればかりは何とも
防振対策をしっかりしておかないと壊れてしまうのは、汎用イグナイターのDYNA2000でもASウオタニでも同じ事なので

あとは新たに追加する必要のある燃料ポンプ
こればかりは寿命のあるものなので定期交換部品になりますが、かなりマージン見て5年毎にでも換えておけば良いかなという考えです、
汎用品なのでさほど高額という訳でもないし

インジェクション化をしたから、壊れたとか、トラブったという事態は、この辺りさえ覚悟して抑えておけば問題ないかと

気が向けばその2に続く…