TMRのVシール

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こちらはまた別のTMR40

長期放置で腐食大、更にブラストメディア混入という状態、当然このまま使うのは無理です

TMRの調子の肝であるVシールは完全固着してリングは奥に入ったまま、取り出すのに苦労しました…

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Vシールの入る溝も腐食が進んでいます、これが固着の原因

本来はVシールの張力で真鍮のリングが押され、スロットルバルブに軽く当たってるのが正常。

乗られている状態でここが固着してしまっているTMRもたまにあります、症状としてはPSの効きが一定でない、効かない、とにかくアイドリングが安定しない、など。

残念ながら通常ルートではVシール単体は購入出来ません、
TMR正規取り扱い店のみに供給されます。

多分、組み方や取り扱いを間違うとスロットルバルブが戻らなくなるからとかいった事を考慮しての事だとは思いますが、
ここが良い状態でないと本来の良さが味わえないので、なんとかMIKUNIさんも考え直していただきたいものです。

今回はいずれにしても他の部位も再利用は難しいかもしれない場所がいくつかあるのと、
ピッチを改造してしまう予定なので、いずれにしても正規取り扱い店へのオーバーホール依頼は断られる可能性大ということで、
Vシール溝を磨き直して、シールはシリコンオイルで再潤滑、真鍮リングは磨き直して再組み込み、
一先ず機能的には復活しましたが、次回の再利用は難しいかも。

とは言っても、当たり前に使われているTMRなら10年は充分Vシールは持ちます、10年使ったらその時点で買い替えかオーバーホールか考え直しても良いかと。

市販のツンとくるタイプのキャブクリーナーを乱用すると、あっという間に切れたり縮んでしまってダメになるので要注意

裏ワザでへたったVシールを復活させる為に真鍮リングと同じ内径、外径のシムプレートを作って入れてやる方法もありますが、

なんにせよ、よく出来たキャブですね、TMR