ヘッドガスケットが抜け易い車両

75~78mmあたりのピストンを入れて弄っていくと、時折#1、#4番のヘッドガスケットが外側に向けて吹き抜けてしまう例があります。

頻発する車両を見ていくと、共通しているのはシリンダーとヘッドを締結している両サイドM6ボルトの締結トルク不良、またはボルト不良。

M6ボルトがトルク抜けしていたり、ボルトが強度指数の足らないもので延びていたりで、
また吹き抜けを恐れるがあまりオーバートルクでヘッドナットを締め付けてしまいヘッド両端が反り返ってしまったようになっている場合が多々。

ドラッグレーサーの様にドエルピンごと改造してM8に拡大してしまうのは最終手段として、
少なくとも材質が脆いJ系シリンダーではシリンダー左右のM6ネジ山部の長さを目一杯使ってヘリサート処理、目一杯の長さの高強度ボルトを使ってトルクをかけておきたい部分。

あと、話は変わって先日あった事例。
そこそこの圧縮比で組んだはずのエンジンがどうにもパワーがない、
キャブのセットもどう見直してもプラグ焼け気味だし、排気音もパンパン煩い。
キャブの様子をみようかと思ったら、単にスパークプラグの締め付け不足で2次エア吸い、圧縮漏れというオチ。
なんでも、プラグホールが傷んではいけないからプラグは手締め+αで良いと言われたとかで…

下手したら逆にエンジン壊します。

部位によって締めすぎもダメ、締めなさすぎもダメ。
疑問に感じたら、専門店で早めの診断を…