だからエンジンは面白い

大なり小なり改造されていることが多いZやJのエンジン。

けれど少なからず、程度の差はあれ何かおかしい、オイルが減る、煙が出る、音が変、そういった症状を見て見ぬ振りをしている例が多いのも事実で。

勿論自分も。

だけど必ずその事象には理由があるはずで、
その要因が寸法的な物だったり材質による物だったり、その複合的なものたったり。

ただ、その要因を掴めないと泥沼にハマる。

必要のない部品を交換したり、すでに適正値の寸法部分を不必要にキツくしたり広げてしまったり。

バルブガイドなんかが良い例で、そもそもバルブガイドとバルブステムのクリアランス確認もしていないのに、漠然とガイドが悪いとか決めつけたりして無駄に打ち替えたり。

J系ヘッドは特にそうですが、かなり慎重に、経験のある加工屋さんがガイド入れ替えしないと大概失敗、元よりも酷い状態になる場合が過去の例でも多々。

柔らかく粘いJヘッドでカーボンだらけのガイドをそのまま暖めて抜いたりすると古いガイドの外周とヘッドのガイド穴が擦れて齧って傷だらけになります。
キズだらけの穴に新しいガイドを挿入しても、、、結果は見えています。
下手すると交換前より酷い白煙を吐くようになったりとか。

なので専門の加工屋さんはガイドの飛び出し部を予め切削除去したりとか一工夫して抜いていますがそれでも可能な限りやりたくはない作業です。(言われます)

そうやって本来必要なかった作業で下手して元より悪化させたとか、、、それは余りにも残念すぎます。

勿論、本当にガイドの内部が摩耗していれば必要な作業ですが。

必要か不必要か?
それを数値化して判断してやれば効率的な作業が出来るような気がします、と言うかそういう風にやらないといけないんでしょうね、本来は。。