セッティングベースマップを作る

LINK化してから、当然ですが初めはマップはありません。

そこがまず初めの不安なところですが、V120で経験したのですが、燃料マップは回転数とインマニ圧力の2次元マップでも空ぶかしできる程度にセットしてやればバイクはとりあえず走ります。

LINKも同じくで。

あとは徐々に乗りながら空燃比と見比べて…とやるわけですが、
今は実は空燃比センサーはあっても空燃比メーターは付けていません。

どうせ乗りながらマップをいじるのはバイクの場合はかなり困難なので、10~20分程度乗って、その後にecu本体に記憶されたログファイル、走行時のデータを見て検証、燃料マップをいじっています。

イメージ 1

イメージ 2


画像では分かりにくいですが、各部を拡大もできるし、その地点でマップのどこを読んでいるのかもわかるようになっています。
空燃比が良くない部分のマップの数値を変更するだけなので、ある意味客観的に良くない部分は判断できるし、乗ってみた印象とほぼ合致します。

走りながらタブレット操作しての変更も可能ですがバイクでは危ないのでやめましょう…

取れるデータはかなりあるのですが、9割セッティングを出すだけなら、回転数、インマニ圧力、スロットル開度、AFR(空燃比)があればほぼほぼ半日乗れば8~9割はセッティングは決まります。


点火時期は単に度数なのでキャブ仕様と変わらない、これまでのデータを反映させてやればあとは乗りながら3D化の様子見といった感じになると思います。
負荷軸はスロットルポジションでもインマニ圧でも取れますが、個人的にはインマニ圧の方がよりリニアな気がするので今はインマニ圧で取っています。

とは言ってもまだまだ便利機能が山盛りなので、ようやくスタート地点といったところですね。

実際に乗り込んでいくと、必ずしも良い安定した空燃比データを出すことがセッティングではない事も分かってきます。
あとは高速でトップギアで8000rpm超えていくと走行抵抗、空気抵抗、これらの影響をかなり受ける事もデータロギングでわかります。

キャブでも同様ですが、最高速やラップタイムを狙うセッティングと、シャシダイで良いパワーカーブを出すだけのセッティングは異なるものだという、これまで言われていたことはこうやってロギングしてもわかります。
どちらかに割り切ったセッティングをするというのがキャブのやり方でしたが、

LINKは車速入力にも対応しているので、車速/ギアに応じた補正も可、どちらかに割り切る…といった考えからは脱却できそうです。