嗜好

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先日仕上げた1100R、再度手直しとなりました・・・ガックリ。
組んだばかりのフォークシールからオイルが滲み始め、フューエルメーターの作動不良、キャブのジェッティングが好みではない、スイングアームがイマイチ(長さ&サスマウント位置)と言う事です。

フォークシールに関してはインナーパイプのメッキが若干減り気味なのとシールが少し在庫で古いものだったので漏れたのでしょう、対策を練らねば。
メーターに関してはセンダユニットの問題でしょう、予備部品に換えて様子を見ます。
スイングアームは前のオーナーから付いていたもの(OVER、Z系用流用)なので個人的にもあまり気に入っていませんでした、もう少しだけホイールベースを伸ばして、サスマウントも後退させて、リアのピッチングとスイングアームのタレ角を抑えてやりたいところです。
ZX-10等の流用加工も考えましたが精度とオーナーの希望でJBのスイングアームに決定。

問題はキャブのジェッティングですね。
現状でカブったり息ツキするわけではないんです、フィーリングが好みではない。
私は基本的にレッドゾーンまでシャープに吹けあがる事を目指すのでぎりぎりまで薄いのが好きです。
プラグが8番だとやや白いかな~という程度、9番使用が前提、みたいな。
7番使うなんてありえません。
オイルはレベルゲージからギリギリ見える程度。

しかしこれがオーナーさんと相性がよくない模様。
発熱量も気になるようですし、もっとマイルド且つまろやか系がお好みのようなので点火時期含めてドロドロっと粘り強く加速する感じにしてみます。
オイル量も100cc~200cc増やしてみて、FCRニードルは原点に戻ってデフォルトのFM系から試していこう。

実際、人のバイクを触るときってこういう「感性」の部分が一番難しいです。
オーナーさんが何を求めているのか、どういう方向にしていくと喜んでもらえるのか?
サスとキャブだけは数値や寸法で表せないので、もうこれはいろいろと試して、乗ってもらうしかないです。
今回のように自分的には満足でも、それが万人向けではないというのが現実なので・・・

ん~、本当はイイと思ったんだけどな・・・乾いた排気音、ややハイギアードにも関わらず軽々とパワーリフトする吹け上がり、そこらのZ系改カリカリの1100ccクラスよりも圧倒的ハイパフォーマンスでした。

でも、そういう意見を正直に言ってもらえるって本当にありがたいなって思います。
それって、まだ私に対してチャンスを与えてもらってるわけです。
コイツ、もうダメだな、センス無いなって思われたらもうそれっきりですから・・・

しかし発熱を抑える、か・・
1120ccですからやはり夏場は余裕とはいえないです。
どう工夫しようか・・・