17or18

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yama3000tさん、コメントありがとうございます。

実際、モデファイを考える人に一番よく聞かれます。

17インチと18インチ、どっちが良かった?って。

私も自分自身の車両で両方試しましたが、これは実際、どちらもアリなんですよ。
気になるバンク角も乗り方次第の問題で、ほとんどの人がエンジン左の接地はクリア出来ます。
私自身もエンジンが接地する頻度は17にして減りました。タイムが向上したにも関わらず。

初めはアプローチがわからなくてスイングアーム長が的外れなものだったり、フォークオフセットに対する認識が甘かった(薄学った)りで、ずいぶんと苦戦しましたが、よく考えて作っていけばどちらも満足できる乗り物になります。

あとはもう、オーナーさん自身の用途と希望に合わせて選択していくしかないんですが、これには流行みたいなものもありますし、単純に出入りしているショップが18を強く推奨、あるいは17仕様製作が得意だとかそういうシガラミ的な流れもあると思います。

17インチ派の私の意見としては、周りでサーキット走行会や草レースに持ち込んでいる連中では完全に17が主流ですがこれは関東圏の草レース(TOF)と違ってレギュレーション上、走るクラスが違っても走行枠が現行車と混走なんです。
現行クラスが最新タイヤを履く以上、こちらもタイヤくらいはイコールコンディションでないと危険だし、相手にも失礼ですから(笑)
つまり、タイヤで言い訳する余地が全く無いのと、草レースで泣かされる雨、ウェットコンディションでレインタイヤを選択するにあたって17を選ぶしかないという面もあります。
遠征費かけて、宿泊地確保して、雨でタイヤが無いから乗れずにリタイヤ・・なんて寂しいですよね。
また、18インチでもBSよりBT012、DLよりGPRα10等スポーツタイヤが出ましたが、これもいったいいつまで供給が保証されているのかはわかりません。
なにせ現行車の純正で採用されていないサイズですから・・・
売れないからカタログ落ち、なんてのは他メーカーでも過去に何度もありました。

18インチ派の周囲の意見としては、正直、ルックス面で言うならやはり前後18のほうが正面、横から見た感じは世間一般でのウケもいいですし、大きく車体姿勢も狂わないので作るにあたっても何かと楽に進むというのが一番でしょうね。
峠レベルなら18インチでもタイヤの性能差もそう大きく出ないし、95%の人が満足できる車体が出来ると思います。
また作るにあたってもスイングアーム一つとっても市販品は基本的にノーマルor18インチ仕様が前提の設定です。
順番追って作っていけるというのも費用的には無駄が少ないですね。
例えばノーマルで乗っててスイングアームだけJB製に交換、加工は微々たる物で基本的にボルトオンです。
またお金が準備できたらDYMAG等のZ1000J/R用に交換、これまたたいした加工もなく装着できます。
ブレーキもとりあえず純正で乗れるし。
ハンドリングに違和感を感じたらZ1000J/R用のショートオフセットステムに交換、その後ブレーキ交換・・みたいな感じで順にパーツを買っていっても無駄になりにくいというのも確かに人気の秘密かもしれません、もちろん逆にブレーキから手を付けたり。

17仕様だとそうは行かないですから・・・

まとめると、



17のメリット…
最新タイヤがツーリングタイプ、スポーツタイプ、プロダクションレースタイプまで選び放題、タイヤで言い訳しなくて済む、太いのがワルそうでイイ。

17のデメリット…
やっぱり横から見たときに違和感がある。
スイングアームの垂れ角がホイールベースを少し延長したとしても若干多くなるので、同一車両で18インチ使用と比較した場合にアンチスクワット効果が過大になる傾向がある(人によってはメリット捕らえる人も)
同じ理由でスイングアームピボット上部にチェーンが接触してチェーンスライダーが鬼のように磨耗する。
フォーク長、オフセット&トレール、スイングアーム軸間距離などを考えて作らないと、妙な乗り物ができる。
ある程度まとめて部品を準備、一気にやらないといけないので思いっきりが必要。

18のメリット…
市販品がボルトオン装着しやすい。
世間一般の受けがイイ。
無理な改造が無いので財布にも車体にも負担が少ない。
乗ってもハズレが出来難い。
ノーマルから乗り換えてもそんなに違和感がない。

18のデメリット…
特に無いですが、しいていうなら。
目立たない、ありきたりである。
優等生過ぎる。
ボルトオンパーツで組んでいった結果、「あれ、このバイクって見たことあるよね?」みたいに似たものが出来やすい。
下手するとP○CかBIT◎のデモ車と間違えられる。
タイヤ供給が愛用する銘柄がいつまで続くのかどうも不安。


ただ、元GP125に乗られていたということですから所謂「峠ライダー」とか「走り屋」的な人たちとは違う次元の感性をお持ちだと思います。
かなりの部分はウデでカバーされると思いますし、セットアップも容易に進んでいくと思います。

ここにたまに登場するfcr36mjnさんは元GP250乗りの現Z750FX改乗りです。
彼は当初モリワキモンスター風?な前後18で組んだのですが、僅か2年で17インチ仕様へとゴッソリ全面変更してしまいました。
18時代でも岡山国際サーキット(その時はTIサーキット)ではかなりのタイム(47~48秒台)を出していたのですが、やはり安心感が欲しいということで17へ変更。
好結果を出しました。
どうなんでしょうね、コメント待ちましょう。