下準備完了

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預かっていたB2の外注加工一式が完了しました。

「出来たよ~、○○円ね!」の電話に思わず飲んでいたコーヒーをこぼしました。

た、高っっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっ

う~む、恐れていた事が起きてしまっていたようです。

今回持ち込んだB2、排気側バルブのアタリ及び状態が非常に悪くバルブはIN共に交換したのですが、シートリングの状態も非常に悪く、おまけに既にシートカットされていて結構バルブが沈み込んでしまっている。

やはり、今回のバルブシートカットではバルブセット長が基準値を遥かに大きく超えてしまい、あえなく排気のみシートリングの製作、入れ換えとなりました。

まあ、それでも1000Pヘッド買うよりは安いしね。
圧縮比も損しなくて済んだし、外注費は予算を3万弱超えてしまいましたが回避不可の事態につき事後承諾という事で許して下さい、オーナー様。

そういえば見積もり段階ではせいぜい0.5mmボーリングの予定だったのが不慮の事態で3.5mmボーリングになったのでその分ボーリング代もかさんだようです…。

しかしまあ、信頼できる職人さんです。

全て私の指定数値でバッチリ。

シートカットも・・・判る人なら気付いてもらえますかね、ポートに向かってテーパー状に内径拡大しています。

シリンダヘッド面、シリンダ上面、下面も指定通り???mmの研磨。

今回はカムも私にしてはかなり珍しくヨシムラを使用するので、圧縮比はワイセコのスペック+αでマージンとりつつ設定、オーナーさんとの対話で予想する好みに合わせます。

B2ヘッドですから、燃焼室形状は基本的にJ/P初期やZ系に近い完全な半球体型です。

意外と知られていませんが、17mmピストンピン径のJ系エンジンでも燃焼室形状に種類があります。

更なる高効率を狙うならR2系のやや形状変更されたモノの方が良いのですが、今回使うピストンはワイセコのK1106、フラットなドーム状の形はコスワースなどと比較すると大人しそうに見えますが、リセスの溝が浅いというのはその分、火炎伝播の「影」が出来にくいのでそれはそれで長所があります。

フラットな燃焼室形状との相性も良好では?と思えるような・・・

少なくともピストントップ、燃焼室の表面積が少ない事は一つのメリットなので、無理にR2ヘッドを探す必要もないかな?

ん?そういえばB2ヘッドって、ヨシムラ2カムだとノーズ逃げ加工が要るんだったっけ??

R2ヘッドは不要なんだけど・・・
B2とR2カムは共通だし・・・まあ、カムが届いたら考えよう。

カムの納期1ヶ月以上・・・頑張れ、YOSHIMURA!!