困ったちゃん

ピットに鎮座するMK-2。

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実は、日帰りでフォークシール&スプリング交換の予定が諸事情により長期入院となりました。

諸事情とはコレ

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ステンレス製のフォーク延長キットが組まれていたのですが、コレがインナーチューブにかじりついて緩める事も締めることも出来なくなりました。

もう、ここからどっちにも回らないんです・・

フォーク延長キットの精度が悪いのか、フォークインナーに再メッキが施されたためにネジ寸法が狂ったのか、どちらかが要因でしょうけど、それを組んだ人間がおそらく無理やりインパクトでねじ込んだのが最大の原因でしょう・・・

人災です。

オーナーさんも様子を見ながら「しょうがないです、もう煮るなり焼くなり好きにしてください・・・」
とトホホの帰宅となりました。

しかしココまでバラす工程ですでに気になる点がいくつか。

まず、ノーマルフォーク、ホイールにも関わらず延長キットが何故必要なのか?

ステムが社外品に変わっている都合上かな?

オマケに延長したにも拘らずメーターケーブルはSTD、全く長さが足りません、パツンパツンどころかフォークの伸びが規制されています。

そしてブレーキディスク。

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薄い・・・、物凄く面研されています。

実測で4mmしかありません、当然規定値を大幅に下回っています。

そしてキャリパー固定ボルト、短かっ!!!

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2回転(2.5mm)しかキャリパーにかかっていません・・

コレで乗ってたなんて・・・度胸ありますよ、知ってたら怖くて乗れません。

リアホイールのビードストッパーは外されています、がフタがされずそのまま中のチューブが見えています。

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当然、水は入り放題、チューブは劣化が始まっています。

タンクはサビサビのうえからそのままコーティング。

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サイドカバー、シート、シートカウルはキレイですが・・・ちょっと質の悪いリプレイス品です、まあこれはしょうがないか。

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補強が入っていますが・・・これは意味あるの?

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なぜかエンジンマウントも曲がったままですが・・・

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購入後間もないMK2だそうです。

ぱっと見は各部にリプレイス品や再メッキ、再塗装が施されてスゴくキレイですが、よく見ると他にも各部に???な点が多数。

車体がEUR、エンジンは北米、ダウンチューブに凹み修正痕ありって言う時点で訳ありであることは間違いないですけど。

ちなみに購入価格は・・・怖くて言えません。

誰でも知っている、有名な某ショップさんのコンプリートマシンらしいですけど・・・

実際、こういうモノなんでしょうかね。

オーナーさんにはこの事は告げていません。

傷口に塩を塗るのが私の仕事ではないですからね。


しかしこれでコンプリート価格なんだから・・・儲かりますよね、羨ましい。

これなら人並みに生活が出来て食っていけると思います。