壊れますよ
え~と・・・
猛暑続きです。
40度近辺を各地で記録。
路上では実際それ以上でしょう。
こんな日にリッタークラスの空冷マルチで堂々と渋滞に延々はまってる人を見かけますけど・・・
空冷です。
風を当てないとだめなんです。
もしも粗悪なオイルや、劣化したオイルでそんな事繰り返してたら、普通に壊れますよ。
いや、急にドカンと逝くわけではないですが、
確実にピストンやバルブリフターはダメージ受けます。
朝晩に乗るとか、市街地はなるべくルートから外すとか、驚異的なスリ抜けするとか、
そういうのも空冷マルチ乗りのテクニックのひとつです。
もちろん、オイルの選択も。
あまりオイルのブランドとかには触れたくないんですけど(利害関係もあるでしょうから)
未だに「Zはオイルさえ入ってればOK」なんて言ってる店はないでしょうけど、
僕の経験上、安物オイルで本当にエンジンにダメージを与えているケースは多々あります。
確かにZ/Jは組み立て式のベアリング組み込みクランクなので焼きつくことは稀です。
粗悪オイルを入れてもとりあえず焼きつかないだけであって、ベアリングやスラストメタルへの負担は明らかに増します。
また、どう測ってもピストン/シリンダのクリアランスが正常なのに#2、#3のピストンスカートがどうしても焼ける・・とか。
ダメオイルの見分け方というのも難しいですけど、
例えば同一銘柄で3000km事に交換、そのときに明らかに「交換後、良くなった!」と体感できるようなリフレッシュ具合だと、そのオイル、ヤバイかもしれませんよ。
要するに、3000km使用でもう完全にオイルの機能が終わっちゃってるわけです。
以下、実話ですが・・
物凄く有名なレースチームが居ます。
そこのマシンには物凄く大きく「とある、誰でも知ってるオイルブランド」のスポンサーデカールが貼られています。
チームのピットにもそのブランドのグッズが多数。
で、聞いたんですよ
「そのオイルって、やっぱりイイんですか?」
監督:「・・・ここだけの話ね、こんなオイル入れて真夏に走らせたらエンジン終わっちゃうよ」
と言うことでした(笑)
マシンにはペール缶に詰め替えた別の銘柄のオイルを入れている、と言うことでした。
まあ、実際によくあるお話です。
スポンサーされてメーカーよりいただいたオイルは、店舗のほうで「純正相当オイル」として売られたり、他ショップに横流しされているそうです。
で、そのダメオイル、結構推奨してるショップも未だにあるようです。
最近はさすがに減ってきましたけど・・・
なぜ推奨するかというとですね、まあ、ぶっちゃけて言えば定価は高いのに納入価格が安い、要するに「儲かるオイル」だからです。
本当にいいオイルはやっぱり納入価格も高いですからね、在庫を抱えるのも大変だし、儲けも少ないとなると・・・
まあ、そこらが僕の悩みどころでもあるわけですよ。
もちろん、自分のJには儲からないお気に入りブランドだけを自分用に仕入れて使ってますけど(笑)