きもちいい

寒いのについつい1000Jで通勤してしまう毎日。

熱ダレが無いのが実に幸せで。

TMR40もまずまずの調子。

静かなマフラーで気兼ねなく通勤できて・・・

コゾーにイラッとくる抜き方されても、ジェントルに倍速で抜き返して対応させていただき。

楽です。

エンジンを禁断のリジットマウントにしたものの、特に不快な思いもなく。


そうそう、外気温が0℃に近づくと、キャブはピンチなんです。

キャブレタって、和訳すると「気化器」です。

液体を気体に・・・

ガソリンを気化させてる(厳密には気化というより噴霧だけど)わけです。


液体が気体になるとき、必ず熱を奪います。

肌にアルコールを塗ってす~っとするのは、蒸発(気化)するアルコールが、熱(体温)を奪うから。


ガソリンだって同じです。

熱を奪って気化しています。

ということは??


キャブレタから熱を奪ってます。

巨大な空冷多気筒エンジンでは走行後にはキャブレタはエンジン熱で熱くなっていますが、

この冷え込む時期、始動直後はキャブも冷たいままです。

冷たいままで走行開始、いきなりなが~い下り坂に差し掛かったとしましょう。

殆どスロットルあけることもなく下り・・・

下り終了、さて、アクセルひねると・・・エンスト。

おまけに始動しない。

さて、何が起きたかというと、キャブの中に氷、シャーベットが出来るんです。

んなバカな!と言われるかもしれないですが、本当です。

キャブの温度が下がる上に、キャブレタは空気を吸い込んでいます、空気が吸い込まれ、ベンチュリ部で絞られると、飽和水蒸気量の兼ね合いで水滴が発生しやすくなります。

その水滴がスローポートにはいりつつ、キャブの温度が0℃以下だと…

極端な言い方すればスローポートが凍って塞がり、エンストするわけです。
いわゆるアイシング。

まあ、Z系はエンジン熱でそう悩むことはないんですが、それでもこの時期にいきなり冷間時に冷えた坂を下るような載り方をすると不調になることはあります。

ちなみにエンジンとキャブの距離が離れている車種、KSR110やモンキー等は本当に悩まされます。

毎日、同じ場所で同じような止まり方したり。


で、近代の車種はほとんどがキャブレタ二直接電気式のヒーターを埋め込んだり、水冷バイクなら温たまったクーラントを通したチューブをスローポート付近に通したり。

この現象を防いでいます。