キャブ

インジェクション組んでみたからこそわかるキャブの事。

キャブって、本当によく出来ている。

マフラー換えてみたらよくわかります。
インジェクションだと同じエキパイ使ってもサイレンサーの内径や全長変えるだけで乗る気がなくなる位にセッティングが変わってしまうんですが、
キャブだとまず乗れなくなるほど激変することは無い。

後は当然ながらそのシンプルさ。
部品点数が少なければ少ないほどトラブルが少ないのは事実です、これはキャブに軍配。

この20年ほどキャブはFCR/TMRの後発機は事実上出ていません、要はそれだけ熟成されきった気化器と言うことで間違いないと思います。

じゃあインジェクションの優位性はと言うと、逆に曖昧さがない所と、ピンポイントでのキャブでは不可能なセッティングが可能な点です。
どうしてもキャブではできないスロージェット、ニードル、メインジェットのそれぞれの受け持ち範囲の許容を超えたガソリンの噴射がコントロール可能な点。
それに尽きます。
そして何よりセッティングが楽で早い。
ジェットセットと工具を持ち歩く必要もなく、夜中の暗闇でもすぐにセッティングを変更出来る。
ガソリンまみれになることもありません。
結果的にベストな状態により早く近付ける。
これは本当にメリットとしては大きい。

どちらも経験してみたからこそわかった事も色々あり、
インジェクションのセッティングをやってみたからこそキャブのセッティングにフィードバック出来る事も多々ありました。
ようやくエンジン負荷とスロットル開度との関連性がイメージ出来てきたと言うか。
完璧だと思っていたTMRのセッティングですが、まだまだ実はエンジンの性能を100%は引き出せていなかった事もインジェクションにしてみて初めてわかったし。

2号機はキャブでいきます。