本日時点インジェクション仕様総評

本日、キャブを外してから初のサーキット走行。

岡山国際サーキット(旧TI)を走られた方は御承知の通り
20分間全開走行と言うのは多少峠で頑張ったレベルとは比較にならない負担が車体にかかります。
1周に2度200km/hオーバーからのブレーキング等もあり、ミニサーキットとは比較にならない心身への負担も大きいですが…

従って、公道では出なかった症状が出たり、と言うことも珍しくなく。
やはりサーキットには持ち込んでみないと評価出来ない部分も多い。

勿論、タイムで結果が出てしまうので、単に公道で何回転回ったとか、何km/h出たとか語るのとはレベルが違います。
非力でも出来が悪くても距離無制限の高速道路とかバイパスなら数字だけは出ますし…

今日の走行の計画としては公道でだいたい決めたセッティングからやや濃い目の所から走り、徐々に絞っていく、その後で点火カーブを数種試す、と言う予定でしたが本日は点火はノータッチとなりました。

結果から言うと、セッティングの末、バックストレートエンドの終速はTMR時代より僅かに伸びました。
数年間走り込んでベストだと思っていたTMRキャブ時代の詰めが甘かったと言うべきかもしれませんが、
逆に言うとインジェクションの方がセッティングの範囲が圧倒的に広く、しかもセッティングの手間がかからないので結果的にエンジンの欲しがる燃料をよりリニアに供給してやれると言うべきかもしれません。
キャブで1日にニードル数種類、しかもそのクリップ位置を全部試す、且つスロージェットとメインジェットもその全組み合わせを試す、なんて事は普通の人にはまず無理だし。
しかしインジェクションなら可能です、その違いの結果が速度に出たと考えるべきかもしれません。

操作に違和感はありませんでした。

これで単に「乗れる」と言うレベルから
もう一歩前に進めたと思います。
正直、セッティング出ない時はもう投げ捨ててキャブに戻してやろうかとも思いましたが、今の時点ではそんな気持ちは毛頭なくなりました。
寧ろ、他のインジェクターやスロットルボディーを使ってみて更にインジェクションを煮詰めたいと言う気持ちです。

そして否定的だった連中に
「どうだ!」
と、ようやく言えます。
DIYでどうにかしたぞ、と。
サーキットも走れたぞ、と。

キャブを否定はしません、その面白さや見た目の魅力は充分理解出来ます、私も好きです。
ただ、選択肢の一つとしてインジェクション化もあって良いのではないかな、と。

33年前のポンコツバイクに、現行車のインジェクション一式が付きました。
そして走りました。
改造の方向性としてこんなのがあってもイイと思います。

本当にエンジンの持っている可能性を引き出したいならもしかすると1番の近道かも…しれません。
かも、ですが。

ただ唯一心配なのが、この私のSP-TDCが旧型のV120であることです。
旧型だからと見捨てられはしないかとの不安はあります。

とにかく今日は楽しかった。
バイク最高。