本末転倒

これ、とあるカスタム、レストア系で有名なショップさんでのお話し。

「ワイセコなんてアメちゃんが作った三流品だよ、だからウチではヨシムラピストンしか使わないよ~」

で、どこが三流なの?っていう知り合いの質問に、

「あのね、ワイセコって新品でもピストンにピストンピンがきつくて入らないくらい精度が悪いよ、何個頼んでも精度悪いのばっかり来るから、ウチで全部組むときにリューターでピン穴研磨してスコスコスムーズに動くようにして組んだよ、よくあんなの皆使うよね」

だって。

ピストンって・・・アルミですよね。

熱が入れば膨張しますよね、幾分か。

で、その熱膨張した状態でエンジンは回るわけでしょ?

その状態でベストなクリアランスに設定するのがモノ作りの基本ですよね。

冷えた状態でピン穴削っちゃって、大丈夫なわけ??


冷えた状態で若干きついのは当たり前なわけで、

しかも何個頼んでもキツいのが来る・・・って時点で「気付けよ!」って思いますが。





これはカム回りでも同様。

ヘッド単体で、カムの回りを気にしてもしょうがない。

ヘッドを規定トルクで締め付けて、

ヘッドに熱が入ったときの状態でカムがスムーズに回るかチェックしないと意味が無い。

そこらの不安を煽るのも商売テクの一つ・・・かな?