自分用ピストン
自分用ピストンが加工から帰ってきました。
ベースはMTC for ドラッグですが、通常ラインアップのないJ系用17mmピン、75mm、1170ccです。
設定圧縮比は11.5:1位を目指します。
他にもぱっと見てMTC現行市販品と異なるのがわかりますかね。
ストリート&ロードレースに対応させようと、自分なりにブランクをベースに某加工屋さんにお願いして加工してもらいました。
トップ形状の仕上げはは荒削りのブランクで売られる現行と異なります、どちらかといえば旧タイプを見本、参考に仕上げました。
各部のR取りやプラグの逃げは芸術的。
当然ですがピストンにあまり多くエッジがあると、いくら熱伝導のいいアルミ材でもヒートスポット発生の要因となります、ハイコンプの弱点を少しでも減らしたかったので拘りました。
勿論機械加工なので4個とも同一形状です。
ボア自体には多少のバラつきがあるのですが・・・許容値なので我慢です。
リセスはIN39/EX33仕様。
他にもピストンスカート部に溝を4本追加、大昔の手法ですがオイル溜りを狙います。
また、頻繁なメンテナンス性よりも耐久性を重視、MTCが現行で好んで用いているピストンピンのテフロンボタン止め仕様を廃止、通常のサークリップ仕様に溝を追加工。
一応、ワイセコの75mmよりピン込みで10g位軽量に仕上がっています。
ちなみにピストン代よりも加工賃のほうがよほど高いです・・・
別にお金の問題じゃないんです、やってみたかったからやってみる、それだけの事。
お金溜まるまで辛抱しました・・・。
ヘッドはGPzより燃焼室表面積の小さい、ポリスベースのシングルプラグ、カムはオリジナルの410を組み合わせます。
ピストンとカム以外はクランクピン溶接、バックトルクリミッター装着位で基本的に純正流用、純正加工で行きます。