300km程乗ってみた・・・ちょっと全開

今日は急遽予定が変更、ツーリング予定の時間に間に合わなかったので後輩のZ2乗りとナラシへ・・

で、待ち合わせ時間に後輩からTEL

「Z2不調です・・・」

ありがちなパターンで結局単独出発。

まあ、猛暑の盆の渋滞の中、ナラシに付き合わせるのも悪いしね。

最も渋滞に遭わないであろうルートを選択して県北へと向かう。

久々にJを眺めるが・・・

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「正直、自分でも何のバイクかよくわからん」


そのままいつもの道の駅へ向かおうと思ったけど、車多いし、目の前を対向から青いCBRが滑走して転がって溝へ消えていったのでテンションが下がりルート変更。
(CBRは無視しました、ゴメンナサイ)

って言うか、何でまた盆休みとかに車の多いトコで攻めてコケて転がるのか、その意図がわからない。
何に挑戦してるの?

公道で事故に遭うのは不可抗力だけど、技量を超えて攻めてコケるのはよく意味がわからない。

公道で速さ競って、楽しいの?

マジでそういう人って迷惑。

だって、ちょっと数秒タイミング悪かったら、俺まで巻き込まれてコケてるし。




まあ、それはどうでもいいとして人の少ない場所を考えながら県内唯一のブナ原生林へと向かう・・・

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やたらカミキリムシ大繁殖、油断してると全身に群がる

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1UPキノコ

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昼ご飯のイチゴ

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久々に見たザトウムシ(居るの見える?)


広葉樹林というのは癒し効果が高い、自分には。

針葉樹林はキライだ。

広葉樹林には生命力がある。

まず圧倒的に昆虫が多い。

そしてそれを狙う小動物。

かつての中国山地はブナやクヌギの多い原生林だったのに、森林伐採して杉を植えるという愚策により生命力を失った。

杉を植えて生き物が住み辛くなる。

杉には果実もならない、葉は腐葉土にならない、昆虫の好む樹液も出ない。

昆虫が減れば小動物も減る。

広葉樹の果実、木の実が無くなり、クマもイノシシも空腹。

針葉樹林は保水力が無い、結果的にちょっとした大雨ですぐに地滑りが起きる。

挙句みんな花粉症・・

涌き水まで水質変化、針葉樹には養分が少ないので河川へと流れる養分が減り、

漁業にまで悪影響をもたらす。

バクテリアが減り、貝類は痩せ、港湾にはヘドロが溜まる。


愚策を講じて数十年経ち、ようやく気付いたけどもう手遅れ。

広葉樹林って、そう簡単に再生しないから。


またまたそんな事はいいとして、帰路に異様な木を発見。

杉の木なんだけど

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なんだか4本の杉の根元が繋がってる。

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なるほどね、県の天然記念物でした。


山についつい突入する性格から、私にルートを任せてツーリングに行くとたいてい未舗装路や涌き水の流れる砂利道を走る羽目になります。

なのでウイリーとかのバフがけスイングアームつけてる人は泣きそうになるか、不機嫌になります。

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私はフンタイ塗装スイングアームなので気にしません。



で、バイクに跨ろうと思ったら・・・

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何か漏れてる?

油っぽい。


しかし拭き取って見てもカムプラグではない模様。

オイルラインに打ち込んであるメクラ栓か?と思ったけどどうも違う。

ヘッドナット座面でもないし・・・

どうも臭いからしてオイルとも違う。

どうやらエキゾーストスタッド打ち込む時に使ったペーストと、エキゾーストガスケット固定用に使っていたグリスが溶け出したようです。

多分。


そしてお盆といえば墓参り。

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広島、浄土真宗ではこういったおめでたい?飾りを墓に備えます。

たまに観光客がお土産物と間違えて買おうとしていますが、そういう類の物ではありません。


墓に線香をあげていると、背後から何かの気配。

振り返るとイノシシがウロウロしていました。

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田舎って、いいな・・・

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食べ物にも困らないしさ。

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で、本題。

そこそこキャブもいい感じになってきたし、ぼちぼちハイペースで乗ってみた。

初めて何度か4速/10000rpmまで引っ張ってみたけど、

感想としては

「慌てて今すぐハイコンプ仕様のエンジンを組む必要なし」

です。

実際、結構速いと思いました。

勿論、絶対的なパワーでは前のハイコンプ仕様のほうが上。

ただ、今のエンジンは今のエンジンで「アリ」の結論。

決して自己弁護とか言い訳じゃなくて、30度を超す気温でも以前のような熱ダレ感を感じなかったり、

スロットル操作に対して非常に素直。

前のエンジンは5000rpm位から身構えるような、まさに「暴力的」な加速だったのに対して

今回のは実に素直。

当たり前だけど、基本ノーマルだから。

ただ、回してみるとオーバーラップを大きめに取った結果か、6000rpm超してからのフィーリングはノーマルGPz/1100Rより、更に伸び感がある。

心配だったTMR40との相性も、現状全く違和感なし、5速/1300rpmからでもシャクらず巡航可能。

以前は加速中にも耳を研ぎ澄ませてノッキングを恐れ、スロットル開度を慎重に操作していたけど、
今回はそれも無い。
まるで負圧キャブ?って位ワイドオープンしてもついてくる。

というか、改めて考えさせられるエンジンになった。

コレまで自分は

「ローコンプ=オカマ野郎」「ビッグボア=熱ダレで乗れない」と思っていたけど、

その考えはリセットしないといけない。

結局それらは一要因でしかなく、トータルでどう味付けするか?が組み手の技量。

恐らく多くの人がZ/J系に乗る場合、7000rpm以上は滅多に使わないだろうし、最高速は220km/hも出れば満足するでしょう。

そこから逆算していったときに、果たしてどんなエンジン仕様が必要なのか?


ワイセコのビッグボアピストンには圧縮比に2種設定があるものが多いです。

10.25:1と9.5:1が選べたりとか。

そういったローコンプの設定があるのも、エンジニアから言わせれば

「ストリートではちょっとヤリ過ぎた感があるから」って言う事なのかもしれません。


どうしてもエンジンをバラすと、あれこれ欲張りたくなる。

でも、自分の乗り方を冷静に第三者の目で分析することも必要かな、と思います。

サーキット、走ります?

最高速、240km/h以上出します?出ないとダメ?

8000rpm以上って大事ですか?


圧縮を上げるって言うことは、抵抗を増やすこと。

スターターモーターも寿命が縮むし、スターターワンウェイクラッチの寿命も縮む。

前期丸Zなら、クランク左エンドの半月キーが飛ぶ。

必要以上のハイコンプはスロットルオフ時の抵抗も大きい、つまり航続距離、燃費も落ちる。

半球型燃焼室形状の内燃機では、概ね圧縮比が10.5:1以上になると、効率が落ちるというのが一般的なハナシ。
パワーが出ないって言うんじゃなくて、パワーは出るけど、熱損失が更に増えるって事。


そのリスクを背負ってでもハイコンプに挑むのはよほどの物好きです。

勿論、私は次回エンジンは圧縮比11:1以上で組みます。

そのリスクと無駄なコストを背負ってでも、あの加速は・・やめられないから。

乗った人にしかわからない、ZRXの140psよりも、J系の130psオーバーの馬鹿げた加速。